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2012年05月26日

GIGNの武器:スナイパーライフル編

今回はGIGNが使用している、もしくは使用されていたスナイパーライフルについてです。
GIGNでは精密射撃能力を重視しているためか、非常に種類が豊富です。



●FR F1
(フランス語:FR F1、Fusil à Répétition modèle F1)



FR F1は、フランスの小銃であるMAS 56の狙撃用モデルで、1960年代に開発されました。
MASは「Manufacture d'Armes de Saint-Etienne Modèle」の略で、サン=テティエンヌ造兵廠製であることを指しております。

原型のMAS 36は1936年にフランス軍に採用されたものの、1940年のナチス・ドイツによる侵攻を受けた時には、まだ全部隊への配備ができておりませんでした。
第二次世界大戦後、フランスはアルジェリア戦争や第一次インドシナ戦争へ突入しますが、大量に使われたのはこの時のみと1なりました。
すでに新型であるMAS 49自動小銃も採用されていたため、1960年代には退役してしまいました。

そんなMAS 36の機関部に改良を施し、精密射撃向けとなったのがFR F1です。
MAS 36の精度は中々のものでしたが、FR F1は600~800mの距離でも、より優れた精度を誇っているそうです。

現在は後継のFR F2に置き換えられており、FR F1の生産自体は1980年代に終了しました。
最近でも使用されている確立はありますが、弾の互換性がないため、FR F2が主流だと思われます。

GIGNでは1970~2000年代初期まで使用されておりました。


映画でもお馴染みの銃ですね。

●トイガンについて
現在は残念ながら存在しておりません。
ただ外観がそれほど複雑ではないため、海外ではAPS等のエアコッキングガンを改造されている方もいらっしゃいます。





●アキュラシー・インターナショナル・アークティック・ウォーフェア ライフル
(英語:Accuracy International Arctic Warfare、他)
(フランス語:Accuracy International AWP、他)
※呼び名が多いため、英語・フランス語読みに準じております。



アキュラシー・インターナショナル・アークティック・ウォーフェア ライフルは、イギリスのアキュラシー・インターナショナル社が1980年代に開発した狙撃銃です。
開発当初は全く別の名称でしたが、イギリス軍に採用されたものはL96A1として、スウェーデン軍に採用されたAW(アークティック・ウォーフェア)はPSG-90として、ドイツ連邦軍に採用されたAWM(アークティック・ウォーフェア・マグナム)はG22として...
現在では様々なバリエーション名、正式採用名で呼ばれているようです。

GIGNではAWPと呼ばれるモデルと、AWSが使用されています。
AWP(Arctic Warfare Police)は、警察等の法務執行機関向けのモデルとなります。
AWSは(Arctic Warfare Supressed)は、バレル内に消音器が内蔵されたモデルだそうです。

こちらはGIGNでの使用例です。



GIGNのスナイパーは、他国の迷彩衣料を用いることが多いです。
フレックターンやDPMが最も多く見られますが、その他の迷彩パターンが使用されていることもあります。

●トイガンについて
東京マルイを筆頭に様々なメーカーから発売されていますので、割愛させて頂きます。
精度面では東京マルイ、マルゼン等がオススメですね。
塗装や布地を用いたカモフラージュ等、カスタムで個性が出て楽しいのではないでしょうか。





●バレット M82
(英:Barret M82)



M82はアメリカのバレット・ファイアーアームズ社が開発した大型の狙撃銃、対物ライフルです。
開発のキッカケは、有名な例としてフォークランド紛争時のアルゼンチン軍による「ブローニングM2重機関銃での狙撃」が挙げられます。
しかし12.7mm弾クラスの弾丸による狙撃自体は、それまでの戦争でも しばしば見られた運用方法だったそうです。
12.7mm弾は弾道の直進性が強く、長距離射撃でも空気抵抗や風の影響も受けにくいため、狙撃に向いているとされております。

基本構造に特殊なものはなく、軽量化や反動を低減させるための試行錯誤が見られる位…でしょうか。
作動機構では、ターンロッキングボルトとショートリコイル式を採用することにより、ある程度重量を抑えることができております。
しかしこれでも相当重いため、バイポッドとキャリングハンドルを装備しております。

当初キャリングハンドルやリアサイトは銃本体に直接取り付けられておりましたが、現在では改良されレイルシステムが装備されています。

GIGNでは少数が海外任務で運用されているとのことですが、ヘカートII等が配備されているため、活躍の場は少ないようです。


バレット等の対物ライフルを使用する場合はギリースーツであることが多いため、他の特殊部隊と大差ない外観になってしまいます。

●トイガンについて
海外製のものが複数販売されておりますので、割愛させて頂きます。
少々高額ながら、その迫力は凄まじいものです。
お好きな方は購入しても後悔しないような、そんなトイガンだと思っております。





●PGM ウルティマラティオ
(フランス語:PGM Ultima Ratio)



PGM ウルティマラティオは、フランスのPGM Précision(プレシジョン)社が1990年代に開発した、軍・法務執行機関向けの狙撃銃です。
それまでのフランス製の銃には少なかった、モジュラーシステムを採用しております。
銃身はフリーフローティングで、用途別に数種類の長さが用意されており、簡単に交換できるようになっております。
銃口にはマズルブレーキ、またバイポッドやピストルグリップを装備しております。
ストックは伸縮式となっていて、チークパッドの高さも調節できる他、ストックをモノポッドで固定することも可能です。

GIGNでは最近になって使われ始めた、といえます。

迷彩服のベルクロパッチ部分の形状、少し露出しているバイザーヘルメットと、GIGNの特徴が見られますね。

余談ですが、ウルティマラティオはラテン語で「最後の切り札」という意味だそうです。
格好良い名前だと思う反面、いわゆる「中二」的なイメージも払拭できません(^_^;)

●トイガンについて
こちらはトイガンが存在しておりません。
後述します「ミニヘカート」は商品化されておりますので、近いうちに登場するかもしれません。





●PGM 338
(フランス語:PGM 338)



PGM 338は、PGMプレシジョン社が開発したボルトアクションライフルです。
使用される弾薬は銃の名前に見られますように.338 ラプアマグナム弾ですが、一方でウルティマラティオやへカートIIのような特別な名前は無いようで、単純に「ミニへカート」等と呼ばれているようです。

さてGIGNでの使用例ですが、公式に使用しているとの表記があるものの、写真は確認できておりません。
上記のように.338ラプアマグナム弾を使用するAWライフルが多用されておりますので、影が薄いことこの上ない、少々不憫なポジションのようです。

●トイガンについて
ARESから発売されております。
海外製のため初心者の方にはオススメできませんが、PGMのライフルで唯一トイガン化されているモデルですので...
気に入られた方は購入されても後悔されないでしょう。





●PGM ヘカートII
(フランス語:PGM Hécate II)



PGM ヘカートは、フランスのPGM Précision社が1990年代に開発した対物ライフルで、ウルティマラティオとPGM 338に次ぐ最大口径モデルです。
使用する弾薬は.50BMGこと12.7x99mm NATO弾で、これにより別名『PGM-50』とも呼ばれます。
約1800m以上の長距離射撃向けに設計されており、1993年にフランス陸軍に正式採用されて以降、現在では様々な部隊が使用しております。

特徴として、ストックは伸縮とは別に着脱も可能となっており、ウルティマラティオと同じく調節可能なチークパッドとモノポッドが装備されております。
これにより10kg以上の重量でありながら、楽な射撃姿勢を確保できるようになっております。
またオプションで木製のストックとグリップが用意されており、こちらが装着されることも多いようです。

GIGNでの使用ですが、対物ライフルは特殊な状況でしか使われないため、非常に少ないといえます。
ただ市街地で「反撃の心配がない遠方を狙う」といった際に限られていますが、その威力を活かして「逃走する車のエンジンを狙う」といったことも想定されているそうです。

海外派遣時でも使用されているとのことですが、これは信頼性が乏しいこともあり、定かではありません。

●トイガンについて
こちらはトイガンが存在しておりません。
何故 中間のPGM 338だけが製品化されているのか、少々疑問に思っております。





以上、『GIGNの武器:スナイパー編』でした。
ではでは~   

Posted by Lure at 23:49Comments(3)散弾銃・狙撃銃

2012年05月24日

GIGNの武器:ショットガン編

今回はショットガン編です。

ショットガンは、古くは第一次世界大戦の塹壕戦をはじめ、太平洋戦争やベトナム戦争でのジャングル戦などの接近戦で多く使用されました。
現代では対人向けの使用は控えられるようになり、ドアの破壊や警備、暴徒鎮圧が主な用途となっています。

警察・軍組織の特殊部隊では「マスターキー」や「ドアブリーチャー」と呼ばれるように、ドア等を含めた障害物の除去するために使用されていますね。

ご存知の方も多くいらっしゃるかと存じますが、GIGNはショットガンを対人に使用することで有名な部隊です。
人質がいない立て篭もり等の場合には、容赦なく使用されます。

運用思想としては「接近戦・屋内戦で優位に立つため」と、ごく単純なものです。
GIGNは時に、メディア等の表に出ないほど迅速かつ隠密にテロリストを駆除するため、出会い頭の接敵や重火器による反撃に遭うこともある…とのことです(実に広報らしい文章ですね)。
ですので、突入班の先頭に立つ『ポイントマン』による使用例が比較的多いといえます。

信頼性に乏しい情報ではあるものの、スラグ弾を対人に使うことがあるともいわれています。
海外の方々の考察では、「ドアを破壊する時にはスラグ弾を使用するため、そのまま突入して対人に使う可能性は、十分ありえる」とのことです。
さらに「散弾とは異なり単発となり、人質がいる場合でも誤射が少ない」ため、救出任務にあたっても使用されているのでは、と指摘されております。

散弾にしろスラグ弾にしろ、撃たれた側は大変なことになります。
GIGNが『テロリストに容赦が無い』ということだけは、本当のようです。

前置きが長くなってしまいましたが、順番に見て参りましょう。



●レミントン M870
(英語:Remington M870)



M870はアメリカのレミントン・アームズ社が1960年代に開発した、ポンプアクション式のショットガンです。
1980年代から警察用、狩猟用として広く普及するようになり、ショットガンの定番として、非常に幅広い用途・地域で使用されております。

M870は作動不良が少なく、排莢等でも他のポンプアクション式ショットガンより確実性に優れているようです。
またレミントン社の製品ならではの堅牢な内部構造や、高い耐久性を評価され、今日でも軍・警察組織で使用されております。
作動機構に大きな違いはないものの、「ウイングマスター」や「ポリスカスタム」、「マスターキー」と呼ばれるアンダーバレル・ショットガン等、多くのバリエーションが存在しております。

GIGNでは主に創設期~2000年代を中心に使用されておりました。



ポンプアクション式ショットガンの中でも作動性が高いため、未だに使用されているようです。

●トイガンについて
東京マルイやマルゼン、タナカ、KHC等から発売されております。
サバイバルゲームやコストパフォーマンスの面では、マルゼンのものが良いかもしれません。





●SPAS-12
(英語:SPAS-12、Special Purpose Automatic Shotgun)



SPAS-12は、イタリアのフランキ社が1970年代に開発した自動式ショットガンです。
「特殊用途向け」として、つまり戦闘用として設計されているため、狩猟用や護身用として発展してきたショットガンとは根本的に異なっております。
例えばピストルグリップや照準器、オプションである折りたたみ可能なストック等、人間工学に基づいた設計がされており、プラスチック部品も多用されております。
銃身は多数の通気孔が開いたハンドガード、ヒートシールドが取り付けれており、独特なデザインとなっております。


最大の特徴として、ポンプアクションとセミオートが切り替え可能なことが挙げられます。
切り替えは銃先端部のボタンを押しながらグリップの位置をずらして行いますが、作動機構が複雑で部品点数が多く、排莢不良や故障の原因となっており、さらに重量も重くなってしまっております。
装填時にはフレームにあるボタンを押さなくてはならないため、常に片手で銃を保持しなくてはなりません。

しかし装弾数の多さと連射性能が非常に強力なことに変わりはなく、アメリカの一部の州では民間向けの販売が禁止となっているそうです。

GIGNでもその戦闘能力を評価され、使用されております。


黒い姿にバイザー付ヘルメットと、特殊部隊にしてはイカツい姿なので、威圧感のあるSPAS-12が非常によく似合いますね。

●トイガンについて
KTW、東京マルイからエアコッキングガンが発売されております。
双方共に精度は良好で、十分サバイバルゲームでの使用に耐えます。
こちらは好みで選んで頂いて良いでしょう。





●ベネリ スーパー90
(英語:Beneli Super 90)



ベネリ スーパー90は、イタリアのベネリ社が開発したショットガンである『べネリM3』と『べネリM4』の双方における バリエーションの1つです。
特殊な内部機構を持っており、それまでの自動式ショットガンの弱点であった連射速度の遅さを改善しております。
ベネリM3の時点で速射性はSPAS-12を上回るとされ、それでいて軽量となっております。
この完成度の高さから各国の警察組織・軍組織に採用されている他、ショットガンの伝統ともいえるフォルム故に狩猟用や協議用としても幅広く使用されているようです。

しかし切り替え機構が銃先端部に集中しているため、重量バランスとしてはSPAS-12より悪いとされています。

GIGNでも使用されており、SPAS-12に比べるとスマートな印象が見られます。


公式には『Beneli Super 90』を採用しているとの表記のみのため、現状ではM3とM4が混在しているものと思われます。

●トイガンについて
東京マルイをはじめ、国内外の多くのメーカーから発売されております。
それぞれ一長一短がありますので、お好みで選んで頂ければ良いでしょう。





以上、『GIGNの武器:ショットガン編』でした。
ではでは~   

Posted by Lure at 23:44Comments(2)散弾銃・狙撃銃