< 2017年04月 >
S M T W T F S
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
アクセスカウンタ

2014年03月09日

~GIGNの暴徒鎮圧~

今回はGIGNと暴徒鎮圧任務についてご紹介致します。



GIGNは主に対テロ作戦を行う部隊ですが、創設された最初期は機動憲兵隊に含まれていたこともあり、国家憲兵隊らしい警察的な任務も しばしば行っておりました。
これは『地域介入コマンド部隊(Équipe Commando Régionale d’intervention;ECRI)』と呼ばれており、現在のGIGNの源といえるものでありました。

GIGNも暴徒鎮圧任務にあたるとされていた頃は、「国家憲兵隊 機動憲兵隊の隊員として少数が参加」することとなっておりました。
しかし国家憲兵隊・国家警察の双方で行われた”大掛かりな部隊の廃統合”を経た今では、GIGNは特殊部隊以外の何者でもありません。
このため、よっぽどでない限り 今後GIGNが暴徒鎮圧任務に参加することは無いと思われます。



機動憲兵隊は基本的に国家警察の機動隊とほぼ同じ装備で暴徒鎮圧に従事しますが、実際には国家憲兵隊と国家警察では装備が異なることも多いです。
特に大規模なデモや暴動の場合、絶対的に憲兵や警察官の人数は足りなくなってしまうことも しばしばです。

このため合同して鎮圧にあたることもあります。



それでは、2010年頃にフランス南東部のリヨンで起こった暴動と、その鎮圧の様子を見て参りましょう。

暴動の簡単な概要は・・・
数千人の暴徒が店を襲ったり車を焼く等の略奪を行い、これを受けて出動した機動隊は閃光弾と催涙ガスで鎮圧、リヨンは戦場となった。 数百人が逮捕され、数十人が負傷したとされる。
・・・とのことです。

何故起こったのかは詳細は分かりかねますが、どうやら「政府の退職に関する改革法案」に対する抗議だったようで、学生や労働組合の人々が主だったようです。

暴動は比較的大規模なものだったため、機動憲兵隊や国家警察のCRS(共和国保安機動隊)等、多くの部隊が出動しています。

GIGNからも少数の隊員がべラーシュ駅付近へ展開したとされます。

以下、鎮圧の開始から順番にご紹介致します。

まずはこちらです。

炎上する車がバリケードにされていたため、まずは消防隊が(火災等の危険もあるため)消化活動を行いました。
消防士の方は暴徒側から非難や罵声を浴びたようですが、攻撃はされなかったとのことです。

こちらは機動憲兵隊です。

暴徒側からの投石を受けながら、通りを遮断しています。

その内に暴徒側による攻撃が火を伴うものとなり、それと同じ頃から鎮圧側から催涙弾も使用され始めました。

火炎瓶等はあまり使用されず、どちらかというと「ゴミやゴミ箱本体に火をつけて鎮圧側の前へ転がす」等が主体で、それ程過激ではなかったようです。

こちらはカメラマンです。

取材中なのか、暴徒側でも鎮圧側でもないようです。

一連の舞台となったのは、町の中心部・ベルクール広場付近とのことでした。
CRSと機動憲兵隊を中心に、バリケードや立てこもりを排除しつつ“前線を押し上げる”ように進むという感じだったのでしょうか。

暴徒側からの攻撃は、投石の他にも「射出系の武器」が使用されていたとのことですが、詳細は不明です・・・

逮捕を行う機動憲兵隊です。

ニュースサイトでは「Police」と表記されていることも多い写真です。

パッチやヘルメットのエンブレム等、どう見ても憲兵隊です。本当にありがとう御座いました。

国家警察からは、今は無きGIPNも出動していたようです。

GIPNは いわゆる「CT装備」の写真が多いため、暴徒鎮圧スタイルは中々珍しいかと思います。

暴徒鎮圧でも活躍していたようですね。

規模としては大規模だったようですが、幸い死者は一人も出ませんでした。

肝心のGIGNについては、残念ながら彼らであると明確に特定できる写真はありませんでした。

べラーシュ駅(またはその方面)に展開したようですが、展開し始めた時点で暴動は下火になっておりました。
GIGNが鎮圧を行うために向かったのか、もしくは占領を防ぐために向かったのか、詳細は判明しておりません。



他方、2012年以前からGIGNとして紹介されている写真の中に、以下のものが挙げられます。

パッチがGIGNのものか非常に怪しいです。

まとめとしましては、過去に限った話ではありますが、暴徒鎮圧に介入していた可能性は非常に高いです。



そんなこんなで、GIGNと暴徒鎮圧の一例でした。

基本的に火器ではなく警棒や催涙弾が使用されますので、サバイバルゲームでの装備再現は難しいと思います。
しかしイベント等であれば、それなりに雰囲気作りができるのではないでしょうか。

GIGN装備に限ったことではありませんが、遊びとして暴徒鎮圧風装備を揃えるというのも面白いでしょう!

ではでは!



「暴徒は鎮圧だぁーーー!」  

Posted by Lure at 15:40Comments(2)GIGN の訓練

2013年03月10日

GIGNの訓練~訓練施設 その2~

今回はGIGNの訓練施設をご紹介したいと思います。



随分前にコチラで記事にしたことがあったのですが・・・

最近一般向けに公開されたそうで、前回に比べ内部の写真も多く入手できました。

『GIGNの訓練キャンプ』と題されてはいるものの、非常に説明文の少ない記事でした。
このため写真から把握できることと、「」内の説明以外は・・・残念ながら確信がありません。

では・・・見て参りましょう!



まずは建物の外観からです。

GIGNの訓練を写した写真では、この建物が頻繁に登場しています。


今回、建物は1つではなく、複数から成り立っていることが判明致しました。
結構大きい訓練施設・・・ということですね。


ゲートと思われる写真です。

演習では実弾を使用するため、“わざとらしい”表示をしている・・・とのことです。


こちらは「障害物コース」なるものの開始地点と・・・

終着点だそうです。

ロープを使った訓練であることは間違いありませんが・・・残念ながら詳細不明です。

この部分はケーブルホルダーなるもので、「テンショナー」という記述がされていました。

私は高校生の時にクライミングをしていたのですが、この時ロープをピンと張ることを しばしば「テンションをかける」と呼んでいました。
これと同じ意味かどうかは不明ですが、ロープの長さやテンションのかけ具合を調整したり、その方法を学んだりするのではないでしょうか・・・?


こちらは「建物の上にある2本のケーブル」と、そのままの文章しかなかったため、用途が全く分かりません。

ケーブルで繋がれている建物に加え、右奥にも建物がありますね。
これで建物が複数だということが確認できます。

ケーブルは、ラぺリング降下の訓練等に使用している可能性が高いですが・・・


詳細は未だ不明です。


こちらは「穴だらけのサイレン」です。

状況開始~終了等、各アナウンスを行うためのもの・・・なのでしょうか。

ちなみにこの穴は「GIGNの射撃によるもの」だそうです。
理由は表記されていませんでしたが、単なる“お遊び”だろうと推測されていました。
・・・どんなお遊び!?



次に、武器等に関連している写真です。

床に落ちていたものの1つです。

これは「内部で危険な訓練を行っていることを表している」そうです。
どう見ても的にしか見えませんが・・・


こちらは的そのものですね。

的はもちろん、枠も穴だらけです。


こちらはフラッシュバン、もしくはスタングレネードが炸裂した跡です。

特殊部隊の訓練では珍しくも何ともないですが、改めて写真で見ると・・・やっぱり何だか凄く感じますね。


こちらは「25m」を表示している板です。

GIGNでは「25mの拳銃による射撃で70ポイント以上」という試験があるそうで、これを裏付けるものだといえるでしょう。


きっとこんな感じなのではないでしょうか。


使用後の薬莢です。

9mm弾やショットシェル以外の薬莢もあるようです。

ちゃんと回収するようにしている、とのことです。



では、建物の内部を見てみましょう。

まずは、前回もご紹介致しましたこちらから・・・

映画でお馴染みの、旅客機内を想定した部屋ですね。


飛行機のドアです。


表も裏も、随分とボロボロになっています。


こちらは客席です。


奥にターゲットが見えています。


客席の部分にも、ちゃんと外側があるようです。

こちらはドアのように頻繁に出入りされないからか、まだ少し綺麗ですね。



次に、機内以外の部分を見てみましょう。

訓練施設になる前は一体何だったのか、じわじわ判明していきますよ~


突入訓練を行う部分で、「入り口の1つ」だそうです。

ボロボロですね・・・


廊下の一部です。


こちらはやや長めとのこと。

ご覧の通り「GIGNの作戦の性質に特化している」狭い通路となっています。

訓練時はこんな感じなのでしょう。


これは・・・穴だらけですが「ゲート」と呼ばれるものだそうです。

下にキャスターが付いているので、部屋の開閉や、障害物等を想定して置いているのでは、と思います。


こちらも部屋の1つです。

右手前にあるものは「炸裂した手榴弾」だそうです。
左側が安全レバーの付いている部分・・・と見れば、見えなくもないですね。
何故こんな形に破裂しているのかは、私の知識では分かりません。


他には個人用のバスルームや・・・



集団用のシャワールーム・・・



大部屋や・・・



小さな「バー」のカウンターの跡・・・



大きな厨房の跡・・・

上にあるのは排気用のシェードですね。


暗い状況下での訓練に最適な、地下通路も・・・


結構大きいようです。


トイレも・・・



何故トイレの写真だけ多いのでしょうか(^^;)


こちらは階段と・・・


踊り場ですね・・・

窓の奥に見えるのは体育館だそうです。

これでもうお分かり頂けたかと思います(^-^)



いくつかの建物で構成されていて、
大きな部屋が多く、
廊下は長く、
壁やカーテンはパステルカラーで、
大人数が使用するであろうシャワールームやトイレに、
大人数の食べ物を作っていたであろう大きな厨房、
“ドリンクやワインを楽しむ交流の場”もあれば、
“運動を楽しむ場”もある・・・



どうやら、元々は何かの学校施設だった可能性が高いです。

ちょっとビックリですね(゜□゜;)



ということでお送りしましたが、如何だったでしょうか?

私自身、学校でテロなんか絶対に起こって欲しくありませんが、フランスの人々は、少し安心できる面もあると言います。

それは「学校を使って何度も訓練しているのだから、学校でテロが起こってもきっと対処できるだろう」と思うからだそうです。

しかし訓練施設として見ても、野外・室内での戦闘はもちろん両者を合わせた“出たり入ったりする”場合や、ドア・窓からの突入訓練や、高所からの降下・搬送、広い運動場・体育館を使用したシューティングレンジと・・・

学校は意外にも、条件の整った建物なのでしょう。



GIGNは“学校で学んでいる”ようです。



ではでは!


  
タグ :GIGN訓練

Posted by Lure at 22:40Comments(4)GIGN の訓練

2012年06月01日

GIGNの訓練~訓練施設 その1~

今回はGIGNの訓練施設について、少しだけ触れたいと思います。

ご紹介します施設はこちら。

詳細は不明ですが、GIGNで使われている訓練施設の1つです。



訓練の跡が残っていますね。


この建物の中に、有名な『エールフランス8969便 ハイジャック事件』と関連しているであろう部屋があります。

『SALLE SITUATION AVION GIGN』とありますね。
“SALLE”は“部屋や広間”を、
“SITUATION”は“シチュエーション”を、
“AVION”は“飛行機”を、
そしてGIGN は・・・GIGNを指しています(当たり前)。


部屋に入って一番最初に目にするのが、この飛行機のドアです。

「飛行機のドア」に関しましては、アームズマガジンでも掲載されていましたので、ご存知の方も多いと思います。

進みますと、飛行機と同じように座席が設けられています。


『エールフランス8969便ハイジャック事件』時では、突入までの間に訓練を行ったことで知られています。

↑映画の1シーンです。

しかしこの訓練は、ハイジャックされた機体と同型の機体で行ったので、施設は使用されていません。
よって、施設はこの事件後に設けられた可能性が高いと考えられます。

↑こちらは施設で使用された、飛行機の全体図とのことです。
『エールフランス8969便ハイジャック事件』時にも、似たような図を使って作戦が練り上げられたそうです。


設営後、極々まれではあるものの、取材に応じる等で公開することもありました。
比較的古めのGIGNの資料では、この建物と思われるものが比較的多く写っています。

レンガ模様がよく分かりますね。

また“ダイナミックエントリー”用の爆薬やスタングレネード等、それらを実際に使う訓練も行われているようです。

建物の内部・外部共に損傷が激しいですが、これが理由の一つなのでしょう。


この建物は今現在も現役のようです。
最新の写真にも写っていましたので、こちらもまた後日ご紹介したいと思います(^^)



それではまた次回!
  
タグ :GIGN訓練

Posted by Lure at 23:23Comments(0)GIGN の訓練

2012年05月31日

GIGNの訓練~サトリー兵舎 編~

前回、ようやくGIGNの装備・武器のご紹介が終わりました。
世間ではハートロックやら何やら、やっぱり米軍系が流行っていますが・・・頑張ります。

これまで書いてきました記事にも、少々付け加えをする予定ですので、たまにチェックしてみて下さい!



さてさて、今回はブログのタイトルでもあります、サトリー兵舎についてご紹介したいと思います。

・・・とはいったものの、当たり前ですが施設の殆どは謎に包まれています。

↑サトリー兵舎。
フランスのドキュメンタリー番組より抜粋しました。

サトリーはフランス北部の都市にある、あの有名なベルサイユにあります。
また「サトリー」という名の地域には、GIGN司令部以外にも、
・GIAT社の武器・兵器試験場
・フランス陸軍第5工兵連隊兵舎
・フランス海軍・海兵隊用兵舎(?)
といった軍関連施設が存在するようです。

GIGNの司令部は「サトリーに所在している」ことが知られているだけで、施設周辺まで行くことはできますが、中へ入ることは当然ながらできません。
このためフランスに直接行かない限り、明確にどこにどの建物・施設があるかは、中々知ることができません。
もっとも近辺をウロウロしたり、遠くから双眼鏡で見るなんてことをしてしまうと、国家憲兵隊がとんできますので、中々調べるのは大変だそうです。

ということで、数少ない写真を公開するのみ、となります・・・(-"-;)

↑至って普通の駐車場です。

GIGNでは、任務によっては特殊な車両が使用されます。

かつては機動憲兵隊と同じ装甲車を使用していたので、各地の国家憲兵隊より借用していたのであれば、駐車場にこんな物体は停まっていないはずです。
また、わざわざサトリー兵舎から“装甲車に乗って”出動することもありません。

しかし、最近では「GIGNならでは」とも言える車両が登場しています。

これらの車両が格納されているのは、一体どこなのでしょうか。



↑サトリー兵舎の設備とされる建物です。
映画『フランス特殊部隊 GIGN』では、これらと似通った建物が、一瞬ですが見受けられます。

GIGN隊員が暮らしているであろう建物は、映画やドキュメンタリーで垣間見える程度です。
特殊部隊の設備なので、当たり前とは当たり前ですね。



↑兵舎内のトレーニング・ジムとされる設備です。
これはフランスのサイトで紹介されたものですが、GIGNにとっては予備の施設に相当するものだそうです。
GIGN隊員が出入りしていることもある、といったもので、サトリー兵舎内にあるGIGN専用のトレーニング設備ではないのかもしれません。


最後はこちら。

これは比較的公開度の高い設備で、ロープ降下訓練に使用されているものです。

映画でも登場していますね。
他にも書籍やインターネット等、露出度は高めです。

フランスのあるサイトによりますと、この設備では落下した時の安全策があまり用意されていないそうで、新入りの隊員に「降下しろ。できるだろう?」と上官がスゴむことがあるそうです。
これはドキュメンタリーでも扱われていました。


他、シューティングレンジや野外の訓練施設などが確認できていますが、やっぱり謎に包まれています。
特殊部隊なので当たり前といえば当たり前ですが、もうちょっと表に・・・出てこないですよね(- -;)


↑サトリー兵舎内とされる建物とGIGN。

フランスやアメリカの方々によりますと、昔よりは表に出てくるようになった、とのことです。
たまにサトリー兵舎の設備か否かで議論がされますが、結論は出しにくいのが現状のようです。

GIGNが映画に撮影協力したことは、フランス国内外問わず、驚かれていました。
アメリカの方が「ハリウッド映画のようだ」と発言したのに対し、「表に出てくれてよかった」といった意見や「秘密にしておくべきだ」という意見がちらほらコメントされていました。
「アメリカの真似みたいで嫌だ」という、フランス人らしい答えもありましたが(^^;)

他国の特殊部隊も、配備されている状況などは判明していますが、どこに何があるか・誰がいるか、は謎なことが多いです。
また新しい情報があれば、随時ご紹介したいと思います。


次回は訓練時の写真を紹介予定です。
お楽しみに・・・  

Posted by Lure at 23:19Comments(2)GIGN の訓練