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2012年04月28日

GIGNの武器:リボルバー編

今回はGIGNならではの要素である、リボルバーを見て参りましょう。



●マニューリン MR73
(フランス語:Manurhin MR73)



マニューリンMR73は、1973年にマニューリン社が開発したダブルアクション方式の回転式拳銃です。
MR73はマニューリン社がラインナップで出していたのではなく、フランス警察の要請により開発・採用されたといわれております。
各部品を削り出し加工で製造しているため、仕上げと命中精度に定評がありますが、その分 高コスト・高価格のため、採用はフランス警察およびフランス国歌憲兵隊等の少数にとどまっております。

こちらは分解図です。

※銃の密造を促す資料では御座いません。

GIGNが使用する武器として非常に有名ですが、先述の通りGIGNだけが使用しているわけではありません。
例えばオーストリアの警察特殊部隊『Cobra(コブラ)』も、1990年代まで使用しておりました。
GIGNが有名になったのは、GIGNが対テロ特殊部隊だからであり、対テロ特殊部隊がリボルバーを主要装備としていることが大きく影響したのだと思われます。

GIGNがMR73を採用した理由としては、やはり高い命中精度と、回転式拳銃特有の作動性によるものとされております。
.357マグナム弾の(当時の水準での)高い殺傷力も挙げられます。

この優れた性能から、GIGNでは8インチモデル及び10インチモデルにスコープとバイポッドを取り付け、狙撃に使用するまでに至っております。
以下、主なバリエーションをご紹介致します。

2.5インチモデル


4インチモデル


6インチモデル


8~10インチモデル

スコープも複数の種類が確認されております。

MR73は開発・採用されて40年近く経ちますが、今もマニューリン社のカタログにラインアップされているようです。

2016年現在、GIGNにおいては第一線から引きつつあります。
そのシンボル的存在から一応は使用され続けてはいるものの、対テロ装備として表舞台に立つことは無いかもしれません(;_;)

●トイガンについて
残念なことに、トイガンは存在しておりません。
エアガン、ガスガン、モデルガンのどれも存在しないのが現状です。
有名とはいえ「知る人ぞ知る」銃であり、映画やゲームに登場するのも稀です。
市場での期待も薄いようですので、今後もモデルアップされることはないでしょう…





●スミス&ウェッソン M686
(英語:S&W M686)



S&W M686は、1980年にS&W社が開発した、ダブルアクション方式の回転式拳銃です。
M686はシルバーステンレスのモデルで、スチールモデルになるとM586となります。
現在のアメリカでは、コルト社の有名な「コルト・パイソン」の対抗製品という位置付けで、信頼性の高いリボルバーとして知られているそうです。
以下、主なバリエーションをご紹介致します。

2.5インチモデル


4インチモデル


6インチモデル


さてGIGNとの関係ですが、M686はステンレス製ということもあり 水陸両用作戦時を含む「銃が水に濡れる場合」に使用されていたようです。
高精度・高価格のMR73を濡らすわけにはいかないのか、もしくはMR73は濡れてしまうと作動性に問題があるのか、未だ明確な理由は判明しておりません。
国内・海外のウェブサイトおよび書物には、文字だけではありますが 高確率で登場しております。

写真は今のところ1つだけ、発見できております。

非常に少ないですが、使用していることには間違いないようです。

●トイガンについて
こちらはマルシンとクラウンから販売されております。
クラウンの方はエアコッキングガンとガスガンの2種類がラインアップされており、非常に安価ですが その分質感に劣ります。
マルシンの方はガスガンがラインアップされておりまして、クラウンの方よりは高価ですが 質感は良好です。





●サバイバルゲームで運用するには

「GIGN装備ならリボルバーを使用したい!」と思われる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

昨今のトイガン事情では、GIGN装備でリボルバーを使用する場合はM686となってしまいます。

サバイバルゲームでリボルバーをメインとして運用するのは、中々難しいです。
精度面では、やはり東京マルイ製の電動ハンドガンやガスブローバックガンに分があります。
CQBにおいても、リボルバーはトリガーが少し重く火力が低いため、撃ち負けてしまうことも珍しくありません。

映画『L' Assaut』では、MR73を撃ち尽くした隊員がP228へ切替えて応戦するシーンが登場します。

リボルバーとオートハンドガンの双方を持ち合わせるスタイルは、サバイバルゲームでも 作動不良や弾切れ・ガス切れ時に有用です。
私自身はオートハンドガンの保険として運用してみましたが、実戦を経験する機会は少ないものの、精神的な「あと1挺あるから大丈夫」という効果はありました。

サバイバルゲームでの実用性はイマイチですが、パッチやバイザー付きヘルメット等と合わせるとGIGNらしさがより際立つ…そんなアイテムといえるでしょう。





以上、『GIGNの武器:リボルバー編』でした。
ではでは!  

2012年04月26日

GIGN装備の忘備録

『GIGN装備の忘備録』ページです。



こちらでは、私自身がGIGN装備用に現在 所持している、または過去に所持していた品々について…
またサバイバルゲームやイベントへの参加について…
忘備録も兼ねて少しだけ書かせて頂いております。

といっても、私の装備は大したものではありませんし、所持している物品数も少ないです。
装備を探される際や組まれる際に、何かの助力となれば幸いです。

更新日:2017年10月





●2012年2月~2013年一杯まで
私がGIGN装備を始めようと考えたのは、映画『L' Assaut』がキッカケでして、2011年の半ば頃でありました。

その後2012年4月からブログを始め、現在まで細々と続いております。

当時はレプリカで装備を組むのも、中々難しいものでありました。

誠に恥ずかしながら…写真は2012年9月、『KMハイランド』さんでの学生ゲームへの参加時です。

現在は良質なレプリカや実物の入手が可能となってきておりますので、「本当に数年で変わるものだなぁ」と実感しております。


●GIGN インシグニアパッチ レプリカ

オールドスクールなデザインのパッチです。
写真は過去に『パッチプレゼント』なる催しを行った時のものです。
現在は実物も少量出回っておりますが、当時はこのパッチしかないといっても過言ではない状態で、入手方法も個人輸入が大半でした。


●Guarder社製 『SEAL 2000』

GIGN装備の第一歩として購入したベストです。

映画『L' Assaut』を見てからブログを開設するまでの数カ月間、GIGNの情報を集める中で、この特徴的な「背中にサイズ調整用のドローコードがあるベスト」を探し回っておりました。
そして運良く発見し、2012年の2月辺りに『FIRE SUPPORT ltd』というイギリスのエアソフトショップから個人輸入するに至りました。
2013年一杯まで使用しておりましたが、その後にイギリス軍やソ連・ロシア関連の装備へ足を延ばす等し、その間ずっと収納しておりました。

MW3:GIGN装備の完成より少し前に、とある方へ引き継がせて頂きました。
故に現在は所持しておりませんが、まだまだ現役で使用して頂いております。


●ノーブランド 『M88タイプ ヘルメット バイザー付き』

GIGN装備用に初めて導入したヘルメットです。

当時はこのヘルメットか、中国製またはイスラエル製の高価な実物ヘルメットしかなく、選択肢が限られておりました。
写真のヘルメットは、「バイザーの形状が少しでもマシになるように」と、友人に加工して頂いたものです。
後継のヘルメットを入手したため、現在は退役しております。





●2014年
この頃には、イギリス軍やロシア軍の装備でサバイバルゲームへ行くことが多くなり、GIGN装備は停止しておりました。
というより、卒業論文や国家資格系の実習等が重なり、サバイバルゲームへ参加する回数自体が少なくなっていました。

●Gentex社製 バリスティックヘルメット(Aetco.inc社製 ライオットバイザー付属)


米軍装備でお馴染みのGentex社製ヘルメットに、Aetco.inc社製の暴徒鎮圧用バイザーが取り付けられているものです。

ロス市警の放出品とのことで、使用例は確認できておりますが…アメリカのLEに関しては無知ですので、本当かどうかは分りません。

外装は所々ケブラー繊維が露出しており、塗装の剥げ等もありますが、内装はとても綺麗でした。

バイザーの厚みは約4.5mm程で、抗弾バイザーに比べて断然薄いです。

チンストラップは3点式で、ヘッドセットとの相性は良くありません。

余談ですが、ハリウッド映画の『Volcano(ボルケーノ、1997年)』や『The Fast and The Furious(ワイルドスピード、2001年)』等にて、同じヘルメットが確認できます。

2017年現在、友人へ譲渡済みです。





●2016年
社会人となってからは、ほとんどのゲームへソ連・ロシア関連の装備で参加しておりました。
GIGN装備は停止しておりましたが、2015年の『パリ同時多発テロ』の発生まで、細々とブログの改訂をしておりました。
同事件を境にGIGNの装備が個人差の激しいカオスな状態となり、ブログの改訂が追い付かなくなってしまいました。

一方、2016年は『Call of Duty:Modern Warfare 3』の舞台設定の年、ということで…
大学時代の小さな夢を実現するべく、MW3のGIGN装備再現へ力を入れました。

サバイバルゲームへ参加することは叶いませんでしたが、コミックマーケットことC91にて、友人や同じMW3のGIGN装備の方と並ぶことができました。

COD4のSAS、MW3のGIGN、MW2のFSBと…MW装備で集まれたことは、とても嬉しい経験でした。
私自身は二次元に疎い身でありますが…現地ではアメコミのキャラに扮した方々もいらっしゃって、とても興味深かったです。





●2017年
ゲームに登場するGIGNの再現が一段落したため、「LE装備を新しい段階へ」と考えておりましたが…
なんと2~3名の友人から「GIGNやフランスLE装備をやってみたい!」というお話しを頂き、後押しするために急遽 計画変更となりました。

●Matrix社製 『MOLLE SDEU』

エアソフト用のアーマーベストです。
元々は、私自身の私服装備用に購入したものでした。

選出したポイントは、両肩のベルクロ部分とガッチリとしたネックアーマーです。

実際に使用されているアーマーベストに似ているからか、フランス国家警察の特殊部隊を描いた映画、『RAID Dingue』で使用されております。

入手当初、久々のレビューを考えておりましたが、既に海外サイトでレビューされておりました。

2017年現在、友人へ譲渡済みです。


●Casco Ubott

イタリアの国家憲兵隊(カラビニエリ)や国家警察で使用されていたヘルメットです。
対テロ特殊部隊の特殊介入部隊(GIS:Groupe Interventional Speciale)では、2000年代初頭まで使用されていたようです。

1980年代から1995年頃までGIGNで使用されていたヘルメットに酷似しており、代用として購入致しました。

よく知られているGIGNのヘルメットはRBR社製やMSA社製のものですので、影の薄い存在といえます。
故に人気がないのか、約£20という驚異の価格で投げ売られておりました。

ライナーとチンストラップは革製で、いかにも古臭い作りです。

シェル本体の内側にも全体に凹凸したパッドが備わっており、被り心地は良好ですが、サイズは59cmに固定されております。

チンストラップはベルト式のため、昨今のファステックス等に比べると、素早い着脱はできません。

バイザーは分割式で、抗弾バイザーを暴徒鎮圧用バイザーにネジで固定するようになっております。

抗弾バイザーの厚みは約10mm、暴徒鎮圧用バイザーの厚みは約5mmでして、合計で約15mm程です。
ヘルメットの総重量は約3.5~4kg程ですが、ヘルメット本体は比較的軽いため、大半がバイザーの重さになります。

バイザーの固定はチューブ状のゴム(ビニール?)のテンションのみに頼る方式で、これまた古臭いです。


質が良いのか劣化しておらず、ある程度しっかりとバイザーを保持することができます。

止められる角度も自由ですが、激しく動くと流石に落下してしまいます。

タグ類です。

イタリア語に関しては完全に無知ということもあり、ヘルメットの出所はハッキリとしておりません。
例えばSuperubottと呼ばれるヘルメットとは同型なのですが、タグが全く違っております。
その辺りも含め、詳細不明のままです…


●Gilbert Production社製 『Combinaison Antistatique』

フランスのGilbert Production社のカバーオール(いわゆるツナギ)です。

1970年代から1995年頃までGIGNで使用されていたカバーオールに酷似しており、代用として購入致しました。

正面にある2つのジッパーが最大の特徴で、首元から足元まで開放することができ、とても着用し易くなっております。
各部のポケットもジッパー式です。

襟元はスナップボタン式で、GIGNで使用されていたスタイルとほぼ同一です。

サイズはSサイズですが、身長170cmちょっとの自分で丁度位ですので、やはりユーロサイズになりますね。

素材はポリエステル80%、コットン20%です。

薄手で軽くて動き易いですが、両太腿にポケット用のジッパー式スリーブがあることから、本来は何かを着た状態の上から着用するようです。
製品名の「Antistatique」は静電気防止の意味ですので、寒い時期は下にフリース等を着ても良いかもしれません。


●Smith and Wesson社製 『Barrier Vest』

お馴染み、アメリカのS&W社製のボディアーマーです。
1970年代から1980年代にかけて製造されていたようで、いくつかの種類があるようです。

上記の品々と同じく、1970年代から1995年頃までGIGNで使用されていたボディアーマーの代用として購入致しました。

「黒色ではなく紺色であること」「パルステープやゴムバンドを備えていないこと」が選出のポイントですが、肩部分は妥協せざるを得ない形状です。
当然ながら、近年のボディアーマーに比べて洗練されておらず…
プレートやソフトアーマーの交換を考えた設計でないため、取り出すことができません。

プレートはスチール製で、縦が約35~40cm、横が約30cmの完全な四角形です。
分厚い割に体に合わせて湾曲されておらず、正に「鉄板を身体に吊り下げている感じ」です。
ソフトアーマーはケブラー製と思われますが、当時の技術の限界なのか、繊維が分厚くてゴワゴワしております。

それでいてNIJ規格での防弾性能は最大でも「II-A」ですので…

昨今のボディアーマーの性能は凄いものだと、改めて感心致しました。

総重量は約5~7kg程かと思われますが、測定できておりません。
肩部分がナイロンベルトのみということもあって、普通に肩に食い込みます。
正直に申しますと、着用感はあまり良くありません(-.-;)





今後も、細々とブログを続けていくかと思います。

とはいえ、実物の装備や考察に力を入れているのは「ソ連・ロシア関連」ですので…
GIGN装備は変わらず、このままの「お手軽スタイル」で続けていくかと思います。

2015年の一連の事件や、それに続くGIGNの装備の入れ替え・放出、レプリカの出現、FPSゲーム『Rainbow Six:Siege』への登場 等々…
ここ数年で、GIGNの知名度と人気は上昇したと思います。

ブログを開設した際の「色々な人にGIGNを知ってもらう」「手軽なGIGN装備でサバイバルゲームに行ってもらう」という目標は…
特にブログに関係なく、自然と達成されつつあると言えます(^.^;)
ですので、新しく記事を書くことも少ないでしょうし(実際 少なくなってきております)、もしブログ自体が不要だと感じる日が来ました暁には、削除してしまうかもしれません。

そんな日が来るまで、色々と試行錯誤したり、遊んでみようと思う最近です。



ではでは~
  

Posted by Lure at 01:32Comments(0)忘備録

2012年04月12日

グローブとブーツについて

今回はグローブとブーツについてです。



GIGNではグローブとブーツの双方とも、長らくレザー製のものが使用されておりました。
しかしご存知の通り、近年では様々なメーカーのものが入り乱れております。





1.グローブ
オーソドックスなものから最近使用され始めたものまで、少しだけご紹介させて頂きたく思います。

●SWAT グローブ

90年代から現在に至るまで長らく使用されている、レザーグローブです。

GIGNだけでも様々なタイプが使用されております。

着用率はハーフフィンガーの方が圧倒的に多いですが、フルフィンガーも使用され続けているようです。


これらのグローブは、フランス国家憲兵隊と国家警察の両方で広く用いられておりまして、中にはアレンジされている例もあります。

GIGNのみならず、LE装備 全体で流用可能な、便利なグローブです。
しかも安い…何より安いです!(笑)


●Oakley社製 Factory Pilot Gloves

お馴染みのOakley社のグローブです。


GIGNはもちろん、RAIDやBRI等の国家警察の特殊部隊でも使用例が増えております。
安価なレプリカ(通称:パチクリーグローブ)もありますので、前述のレザーグローブが好みでない方にはオススメです。


●Blackhawk社製 S.O.L.A.G.

こちらも複数回 確認されているグローブです。


少数派ながらスマートな印象のグローブです。


この他にも、ラぺリンググローブ等をはじめとした 多くのグローブが使用されております。

いわゆるケブラーグローブやノーメックスグローブ等ですね。

メーカーやブランドとしては、上記に加えて『5.11』や『Hatch』、『Condor』、『GK-Pro』等のグローブが良いかと思います。


最近のRAID等をはじめとした国家警察の特殊部隊では、『Mechanix Wear』のグローブも確認されております。





2.ブーツ
私自身、調べるのが苦手な装備品…ブーツについてです。

基本的には写真から分かる「メーカー・ブランドのロゴ」「材質」「ホールの数」「ソールの形状」で判別しておりますが…
どれも黒いため同じに見えてきてしまうのです(^-^;)

このため、多くの方々から助言を頂いております…誠にありがとう御座います。

こちらはGIGNの1/6フィギュアのブーツの例です。

最近でこそ様々なブーツが使用されるようになっておりますが、2000年代初期までは、似たようなデザインのブーツが大多数を占めておりました。

●フランス軍のブーツ

いわゆる『2バックルブーツ』です。
GIGNでは創設から90年代初頭まで使用されておりました。
最近はレプリカも登場しており、『OOタイプ・タクティカルブーツ』等と並ぶ お手軽なブーツとなっております。


●Adidas社製 GSG-9

対テロ部隊の装備ではお馴染みのブーツです。
GIGNのみらならず、色々な国の特殊部隊の装備で使用できる、無難なブーツです。


●Meindl社製 Attack Boots

GSG-9の要望により作られたそうで、アディダスのGSG-9ブーツの後継にあたるモデルとのことです。

それ故か、ドイツでは「Meindl GSG-9 Spezial」等と表記されていることもあります。

またGIGN以外でも、SASやイギリス軍が同社のブーツを使用しているようです。


●Haix社 Ranger BGS

元々はドイツの国境警備隊(BGS)の要請で作られたモデル…とのことです。

とても頑丈なため、GIGNやGIPN、RAID等も使用しているようです。

ニーパッドを装着していない、1番右と1番左の隊員が装着しているのでは、と思われます。


●Oakley社製 SI Assault

再び登場、お馴染みのOakley社のブーツです。

独特な形状のソールとなっており、中々面白いです。


●Danner社製 Fort Lewiss

元々は山岳部隊や空挺部隊向けに設計されたブーツのようです。

GIGNでは80~90年代に使用されている一方で、2000年代からは装着される率が非常に低くなってしまっています。

最近では いわゆる「タクティカルブーツ」が流行っておりますが、個人的にはこちらが一番好きだったりします(^-^)


●GK-Pro社 Ground Speed Field Twin Zip

フランスのGK-Pro社のブーツです。

映画『L' Assaut』でも着用例が見られます。


ソールの形状と「GK」の文字が一致しているのでは、と考えております。





3.サバイバルゲームで使用するには
グローブについては、お好みで選んで頂いて問題ないかと思います。
手の保護を重視される場合や、CQBフィールドがメインの方は、フルフィンガーの方がオススメです。

メーカー・ブランドに拘って購入しても、特に屋外のサバイバルゲームで酷使されると、意外にも早く破れたり、穴が開いたりしてしまいます。
私自身、GK-Pro社のナックルグローブを使用したことがありましたが、2回程のゲーム参加で破れてしまいました。
それまでは安価なSWATグローブを使用しており、同グローブが破れたことが無かったため、少々ガッカリな感じでした。


ブーツについては、基本的に高価なものばかりとなっております。
形状やメーカー・ブランドの拘りも大切ですが、サバイバルゲームで使用する場合は、着用感手軽さも重要かと思います。
ですので、安価なブーツを一定の期間で履き、履き潰れたら新品に変える…という運用をされている方も多いです。

ブーツは「高価なものほど頑丈で長く使える」という、個人的な印象がありましたが、一概には言えないようです。

化学繊維を多く用いたタクティカル系のブーツは…足にフィットし易い・蒸れ難くて快適・衝撃の吸収性が良い…という長所があります。
しかしソールの交換等を除けば、修理が少し難しいかと思います。

レザー製のブーツは…頑丈・使い込むほど味が出てくる・レザーの伸びが出て足にフィットしてくれば快適…という長所があります。
しかしメーカーやブランドによっては足にフィットし難い場合があり、履き慣れるまで硬く感じる場合もあり、さらにカビという天敵もあり、ある程度のお手入れをしなくてはいけません。


グローブとブーツに関しては、装着した際の感触やデザインの好み、ご予算、参考とされる写真等で色々変わるかと思います。
初めての方は少し難しいかもしれませんが、ガンショップ・ミリタリーショップの店員さんに相談してみる、というのも良いかなと思います。





以上、『グローブとブーツについて』でした。
  

Posted by Lure at 23:20Comments(4)グローブ・ブーツ

2012年04月09日

バラクラバとアイウェアについて

今回はバラクラバとアイウェアについてです。



GIGNはもちろん、各国の特殊部隊はバラクラバ(フェイスマスク)で顔を隠すことが一般的です。
一方で、バイザー付きヘルメットを多用していることもあり、ゴーグルやシューティンググラスは少数しか使用例がありません。

少しだけではありますが、順番にご紹介させて頂きたく思います。





1.バラクラバ
GIGNが使用しているバラクラバ…といっても、そんなに特別なものではありません。


バリエーションとしては…
・1ホール
・2ホール(目だけ)
・2ホール(両目と口)
・3ホール(目と口)
…等が挙げられます。

真っ黒だけでなく、ネイビーブルー色のものも確認できます。

国内でも様々なものが販売されており、本格的な難燃素材のものも見られます。

ご自身の好みや使いやすさに合わせて、選択して頂ければと思います(^-^)





2.ゴーグル
前述の通り、GIGNはバイザー付きヘルメットが多用されているため、ゴーグルの使用例が少なめです。
ですので、こちらではGIGNに加えて国家警察の特殊部隊(RAID、GIPN等)で使用例のあるゴーグルも、合わせてご紹介させて頂きます。

●Bolle社製 Commando

お馴染みのBolle社のゴーグルです。

1990年代~2000年代まで、それなりに使用例が見られました。

安価なものでは、G&P社の『ダストゴーグルタイプ』というゴーグルでも代用可能です。

米軍のダストゴーグルでは、実物でもBB弾の直撃に耐えられないものもありますので、購入される際はご注意頂ければと思います。


●Bolle社製 X-800
GIPNやRAIDで使用例のあるゴーグルです。


スマートなイメージのゴーグルです。


●OAKLEY社製 H2O
バンド部分のロゴが特徴的なゴーグルです。

こちらのモデルは「海上警備等で水面の反射から目を保護する」とのことで、サバイバルゲームでも眩しさが低減されるかと思います。


●OAKLEY社製 S.I.
ゴーグルとバンドの接続部分が特徴的なゴーグルです。

安価なレプリカも存在しており、とても入手と再現が簡単なゴーグルです。


●ESS社製 Striker Turbo Fan
お馴染みのESS社のゴーグルで、RAID等を中心に使用例が見られます。

ファン付きのため曇りにくく、レプリカ・実物問わず、サバイバルゲームでも よく使用されております。


●Smith Optics社製 Outside The Wire Turbo Fan
RAIDで極少数の使用例があるゴーグルです。

ちょっぴりSFチックなデザインのゴーグルですね。





3.シューティンググラス
ゴーグル以上に使用例が少ないこともあり、基本的にGIGN以外の使用例をご紹介させて頂いております。

●ESS社製 ICE
米軍や英軍でお馴染みの、ESS社のシューティンググラスです。

国家憲兵隊や国家警察の部隊で、極少数の使用例があるシューティンググラスです。


●Bolle社製 シューティンググラス
Bolle社のシューティンググラスです。

特別に使用例が見られるシューティンググラスではありませんが、安価でかつフランスのブランドということで、ピックアップしてみました。
フランスのエアソフターな方々でも、それなりに使用されているようです。





4.サバイバルゲームで使用するには
バラクラバは別として、ゴーグルとシューティンググラスは国家警察の特殊部隊での使用例が多く、バイザーの無いヘルメットとの併用例ばかりです。
しかしサバイバルゲームに参加される場合、バイザー付きヘルメットではフィールドのレギュレーションに違反してしまうこともあります。

海外のエアソフターな方々も、国によっては日本のそれより強力なエアソフトガンを使用されておりますので、しばしばアイプロテクションで悩む方がいらっしゃるようです。

シューティンググラスはゴーグルに比べて曇りにくく、バイザー付きヘルメットとの併用も容易ですし、さらに「バイザーの干渉によるサイティングの問題」も解決できますので、快適に使用できるようです。

こちらのリンクの海外のエアソフターさん(海軍コマンド装備)ですが、とてもクールな装備ですね(^-^)

ただシューティンググラスについては、フィールドによってはレギュレーションに違反してしまう場合があります。
特にCQBフィールドでは、ゴーグルもシューティンググラスも「鼻・口を含む顔面の保護ができていない限り」使用不可なことが大半です。

その場合は、『ガスマスクについて』の項でもご紹介させて頂いております、ガスマスク・レスピレーター型のフェイスマスクが良いかもしれません。

上記のフェイスマスクは雰囲気を崩さずに顔面を保護することができますが、「フィルターが干渉してサイティングができない」という欠点もあります。

残念ながら、アイウェアについては「どこかで妥協点を見出さなくてはならない」というのが現状です(-"-;)





以上、『バラクラバとアイウェアについて』でした。
  

Posted by Lure at 23:40Comments(2)ヘッドギア

2012年04月08日

ヘルメットについて

今回はヘルメットについてです。



GIGNをはじめとしたフランス対テロ部隊の特徴的な装備として、バイザーの付いたヘルメットが挙げられます。
一方で、2012~2013年以降からは バイザーのないヘルメットの使用も確認されております。

それぞれ順番に見て参りましょう。





1.バイザー付きヘルメット(1980年代前後~1990年代半ば)
GIGNで使用されたバイザー付きヘルメットの内、最も古いモデルです。

写真の右下、「J」の「Casque pare-balle(防弾ヘルメット)」ですね。

『Superubott』等と呼ばれるヘルメットと同一と思われますが、『Casco Ubott』等と呼ばれるほぼ同型のヘルメットもあります。

それぞれバイザーの仕様やタグ等が異なるようですが、共通する点としてイタリアの国家憲兵隊であるカラビニエリや国家警察での使用例が挙げられます。

こちらは私の所持しているCasco Ubottヘルメットです。

バイザーにネジがあるモデルは、2つに分割することが可能と思われます。
しかしながら、GIGNが使用していたモデルがどれに相当するのかは、残念ながら不明です。

映画やゲームのいずれにも登場しておりませんので、影の薄いこと極まりないヘルメットですが…


1988年の『ウベア島事件』と、1994年の『エールフランス8969便ハイジャック事件』の双方で着用されておりました。





2.バイザー付きヘルメット(1990年代~2000年代)
1990年代から2010年代直前頃まで使用されていたモデルです。

映画『L' Assaut』でお馴染みですね。

GIGNで使用されていたものは、おそらくRBR社製の『F5』と呼ばれるモデルかと思われます。

放出品が少なく、レプリカも存在しておりませんので、GIGNで使用されているヘルメットの中でも特にレアなのかもしれません。

『エールフランス8969便ハイジャック事件』でも上記のヘルメットと共に使用されたようで、隊員さんが至近距離でマカロフ拳銃(9x18mm弾)の銃撃を受けましたが、バイザーの表面層が砕けたのみで顔に近い内側の層は貫通されず、頭部を完全に守ったそうです。


これはサトリーにて公開された時のものでして、バイザー以外にも事件時の戦闘模様を伝える品々が展示されたようです。
現物は実際にサトリーへ行かないと分かりませんが…凄いことは確かなようです。

抗弾バイザーの重量はヘルメット本体と同程度とのことで、単純に考えますとヘルメット2個分の重量になるわけですから、非常に重く疲れやすいようです。

2000年代以降は、主に国家憲兵隊や国家警察の部隊にて、RBR社製に酷似したMSA社製のヘルメットが併用されておりました。

RBR社製のヘルメットとはバイザー基部が異なっておりますので、意外と簡単に見分けて頂くことができます。





3.バイザー付きヘルメット(2000年代~現在)
2000年代から最近まで使用されているモデルです。

ゲーム等のお陰でステレオタイプになっている、お馴染みのヘルメットですね。

GIGNではMSA(MSA-Gallet)社製の『KFS V2』や、バイザーの縦幅が短い『FS V2』が使用されております。

最新ではありませんが、MSA社のカタログが参考にして頂きやすいかと思います。

MSA社のヘルメットはGIGNだけでなく、フランス国家憲兵隊や国家警察の特殊部隊で幅広く見られます。

ヘルメットのシェルは、他の特殊部隊と同じPASGTヘルメット(いわゆるフリッツヘルメット)とよく似た形状のものです。

GIGNが使用するヘルメットは、PASGTヘルメットのように砲弾の破片や小口径の拳銃弾を防ぐだけでなく、小口径のライフル弾にもギリギリ耐えられるようになっているそうです。
野戦向きというよりは、市街地・屋内を想定した接近戦向けのヘルメットといえます。

バイザーは大まかに2種類ありまして、抗弾能力のある「バリスティックモデル」と、そうでない「ライオットモデル」があります。

前者は対テロ任務にて、後者は暴動鎮圧任務にて使用されております。

MSA社の抗弾・防弾バイザーは、ポリカーボネートと特殊なガラスによる、厚さ20mm~30mmの積層構造になっているそうです。

抗弾性能としては、9mmパラベラム弾をはじめ.357マグナム弾や7.62x25mmトカレフ弾まで防ぐことができるモデルもあるようで…
先述のRBR社製ヘルメットと同等か、それ以上の性能と思われます。

一方で暴徒鎮圧用バイザーは、主に特殊な強化プラスチック等が使われているとのことで、2mm~4、5mm程度の厚さになっております。
主に顔面への直接攻撃を防ぐためのもので、こちらの性能は各国の警察組織のものと同じと思われます。

2015年前後からは、さらにバリエーションが増えております。

バイザーの縦幅がより狭くなり、積層構造がよく分かる外観となっております。





4.バイザー付きヘルメットのオプション
極最近になってから爆発的に増えつつあります。

●ネックガード

抗弾能力はないそうで、首への斬りつけや打撃を防止するのが目的とのことで、海軍コマンドでも使用されています。
何だか武士っぽいですね!

●バイザーカバー

これはバイザーに傷や汚れが付かないようにするため、かと思われます。

布状のものだけでなく、革製のものも存在しているようです。

●ヘルメットカバー

装着例は非常に少ないですが、シンプルなヘルメットカバーも使用されております。

●パッチ類

主に後頭部の真ん中に、隊員の役割や所属、血液型等を示しているであろうパッチが装着されております。

●パッド類

詳細は不明でありますが、頭部への衝撃を和らげるために接着しているものと思われます。





5.バイザー無しのヘルメット

2009~2013年頃から、GIGNでもMSA製のバイザー無しのヘルメットが使用され始めております。
その取り入れ時期を見る限り、アフガニスタン派遣と現地での使用歴に関係があるのではと考えております。

対テロ訓練時等は、バイザー付きヘルメットで統一されていることが大半ですが…


2015年の『フランス同時多発テロ事件』以降、実際に出動する際はバラバラということも多々あります。

●TC3000

2015年の『シャルリー・エブド襲撃事件』時の写真です。
バイザー付きヘルメットも同時期に使用されておりましたので、今のところ完全に置き換える予定ではないようです。

アフガニスタンではサイドレイルを追加したものも使用されておりました。

●MSA Gallet TC500、TC800

2014年頃にお披露目されたヘルメットです。





6.サバイバルゲームで使用するには
バイザー付きのヘルメット自体は、酷似した形状のものが国内で流通しています。

それらの場合、大部分が中国製、アメリカ製、イスラエル製等になります。

本場フランスでは、Tac Store等のサイトで販売されております。

残念ながら供給は安定していないようです。

実物新品・中古払下げ品の両方とも、国内では非常に高価なものとなっていますが、eBay等では比較的安価に出回っております。
しかし実物は重量が嵩みますので、送料で高価になってしまうことも しばしばです。

サバイバルゲームに値段の高いヘルメットはオススメできませんので、拘られない場合はレプリカが一番でしょう。
また重くて首が疲れる等、実物よりレプリカの方が良い面もあります。

「バイザーが分厚くないと、”らしくない”のでは?」と心配な方もいらっしゃるかもしれませんが…

国家警察や国家憲兵隊ではライオットモデルのバイザーで、警備や包囲といった任務に出動されますので、それ程 気にされなくても大丈夫です。

極少数ではあるものの…GIPNに至っては、バイザーを外したライオットヘルメットで対テロ訓練を行っている例もあります。

以下はレプリカ品の例です。


●KFS V2 レプリカ
国内ショップのbttc.さんからバイザー付きヘルメットのレプリカが販売されております。
実物に限りなく近く、なおかつサバイバルゲームでの使用を想定されている、日本国内初の本格的なレプリカかと思います。


●SHENKEL M88タイプ ヘルメット

2014~2015年に確認されるようになりました、新しいレプリカです。
bttc.さん等で販売されており、今現在では 形状・価格共に最も代用しやすいヘルメットといえます。


●M88タイプ バイザー付きヘルメット

2010年頃から存在する、レプリカでは最初期と呼べる程のモデルです。
約2,000~5,000円で販売されております。


●MICH系 ヘルメット

お馴染みのMICH2000等のレプリカです。
TC3000等の代用にオススメなモデルです。


●Airsoft-Balistique製のレプリカ

フランスのAirsoft-Balistiqueという個人ショップさんで販売されている、MSA社製ヘルメットのレプリカです。
Facebookを中心としたSNS上で やりとりをされているため、注文や在庫の有無、納期等、個人的に問い合わせて頂かなくてはなりません。


●フランスでのエアソフターな方々のヘルメット事情

フランスでも放出品は少なく、かつ高価になりがちですので、熱狂的な方々が自作されることも しばしばです。

上記のAirsoft-Balistique製レプリカも、代表的な例といえるでしょう。

技術や道具・設備をお持ちの方は、是非 自作されてみてはいかがでしょうか。

もちろん、上記のレプリカ品が使用されていない、というわけではありません。

海外でもお手軽さを重視される場合は、重宝されているようです。


●使用時の問題
バイザー付きヘルメットに共通する難点として、銃が構えにくいことが挙げられます。
といってもMP5にハイマウントベースを付ければ、サイティング可能なのですが…やはり少し慣れが必要です。

またゴーグル以上に熱気がこもりやすいので、Fog-Tech等の曇り止めが必須です。

視界自体はとても広く、(個人的な感想ではありますが)近距離で正面から撃たれてもあまり恐くありません。
PASGTヘルメットに酷似した形状から、「バイザー横からBB弾が入ってくる」ということも稀です。
ゴーグルと違い、バイザーの上げ下げだけで簡単に準備できますので、これも地味に良い点といえるでしょう。

とはいえ、フィールドによってはレギュレーションをオーバーする場合がありますので、使用される場合は事前に可否を確認して頂ければと思います。





以上、『ヘルメットについて』でした。  

Posted by Lure at 15:48Comments(6)ヘルメット

2012年04月05日

ベストとボディアーマーについて

今回は『ベストとボディアーマーについて』です。



他国の特殊部隊と同じく、GIGNでは色々なベストやボディアーマーが使用されております。
GIGNのみならず、特殊部隊の装備は個人でバラつきもありますので、網羅することは非常に時間がかかり、またキリがないと思っております。
今回は代表的なものを中心に、順番にご紹介させて頂きます。





1.ベストとボディアーマーを併用するスタイル
1990年代以前から2000年代まで多く見られた、オールドスクールとも言えるスタイルです。
数は少なくなりつつありますが、2015年の『パリ同時多発テロ事件』でも、このスタイルは確認されております。

●ボディアーマー
いわゆる防弾チョッキでして、基本的にポーチ類は装着できません。

例によって分かり易いので、1/6フィギュアの画像で代用しております。
抗弾プレートが入るポケットが確認できますね。

基本的にはネックアーマー(スロートアーマー)やグローインアーマー(アーテリアルアーマー)を備えているか、それらが着脱できるものが多いようです。


後述しております「パルステープを備えたアーマーベスト」が多用されつつある最近ですが…

GIGNはもちろん、国家憲兵隊全体では まだまだ現役のスタイルです。

主な着用バリエーションを挙げますと…
・グローインアーマーがある/ない/収納できる
・グローインアーマーが丸い/角ばっている
・グローインアーマーにパルステープ(MOLLE)を備えている
・ショルダーアーマーを装着している/していない
・ネックアーマーを装着している/していない
…と、様々な種類とスタイルがあります。

こちらはショルダーアーマーの着用例です。

パッチが装着されていることも多いです。


●重装アーマー(仮称)

書籍で紹介されている重装用のボディアーマーで、2002年頃に使用されていたそうです。
アーマーの外装全体は耐火・難燃素材とのことで、身体に面する内側は衝撃吸収用のパッドが備わっております。
ソフトアーマーはアラミド等で構成されており、拳銃弾や散弾、手榴弾等の破片を防ぐことができるようですが、それらが腕部や脚部のパッドにも備わっているのが最大の特徴です。
脚部のパッドの形状は、しゃがんだり膝をついたりする他にも、階段やハシゴ等の上り下り、そして懸垂降下まで考慮してあるそうです。
胴体部分の前後にはハードプレート(セラミックプレート等)を挿入可能で、小口径のライフル弾まで防ぐことができますが…
真剣にフル装備状態での懸垂降下を考えていたのでしょうか(^.^;)


●名称不明のベスト①

1980年代から1990年代初頭まで使用されていたベストです。

下記のベストと同じく、背中が大きく空いたデザインになっております。

単純に古い品ということもあり、レプリカの類は存在していないと思われます。
実物は極稀に出回るようで、所持されている方もいらっしゃいますが、価格は€600程と高価なようです。


●名称不明のベスト②

背中(背骨)部分にドローコードが存在するという、非常に珍しいデザインのベストです。
有名な『エールフランス8969便ハイジャック事件』をはじめ、1990年代の写真では非常に着用率が高いベストとなっております。

映画『フランス特殊部隊;GIGN(L' Assaut)』でも頻繁に登場しておりました。

以下は映画より抜粋です。


劇中では数種類のベストが登場しておりますが、7~8割の隊員は上記のベストを着用しております。

極少数にはなりましたものの、2000年代も健在でした。

一番右手前にいる隊員、車両の最後尾の隊員が着用しておりますね。

使用されているベストの正式な名称は不明ですが、酷似したベストは存在しております。
米軍装備をご存知の方にはお馴染みの、ABA(American Body Armor)社のベストですね。

しばしば『SEAL 2000』等という名称で呼ばれております。

ベスト自体は いわゆる「モジュラーベスト」で、パルステープ(MOLLE)ではなく、ベルクロでポーチを固定する方式だったようです。

また黒色の他にもOD色のものも存在しておりました。


●名称不明のベスト③

上記のベストと交代するかのように登場したタイプです。
ベストの形状は至ってシンプルですが、パルステープの縦幅が広いですね。

この「パルステープの縦幅が広いベスト」ですが、似たようなものとしては、随分と前にBLACKHAWK社も製造していたようです。
GIGNのみならず、オーストリア軍やノルウェー軍等でも見られますので、ヨーロッパにおける「何らかの規格の1つに倣っているのでは」と推測しております。

首回りを除けば、国内でもマックジャパン社製のSWATシステムベスト等で代用したり、制作のベースにできるかもしれません。


●TAC系 ベスト

お馴染みの「TAC ベスト」と、そのスタイルに倣った様々なベスト類です。

両脇のドローコードでサイズ調整をするタイプの、一般的なタクティカルベストですね。

映画でも登場しております。

2015年でも現役で使用されておりましたので、非常に息の長いベストといえるでしょう。

こちらはGK-Pro社のタクティカルベストです。

GIGNのみならず、フランス国家憲兵隊・フランス国家警察の特殊部隊で しばしば使用されているようです。
GK-Pro社に限らず、フランスのショップでも色々なTAC系ベストを見ることができます。


●Arktis社製/Mil-Tec社製 タクティカルベスト

肩回りが特徴的なタクティカルベストです。

実際の写真はもちろん、映画『L' Assaut』でも確認できます。


映画には実際のGIGN隊員の方々が協力しているため、使用されているのは間違いないと思われます。
ただ大々的には使用されておりませんので、個人で調達されたものかもしれません。


●LBV(Load Bearing Vest)

米軍装備でお馴染みの『ロードベアリングベスト』です。

1980年代のGIGNでは、極少数の使用例が見られます。

いわゆる『LBV-88』等と呼ばれるモデルのようで、マガジンポーチは傾斜しておらず、スナップボタンが確認できます。
Eagle社製の洗練されたモデルは使用できませんが、安価で出回っているレプリカ品が使用できるかと思います。





2.アーマーベストを着用するスタイル
アーマーベストという呼称は当ブログのカテゴリー分け用の名称ですので、恐らく正式な呼び方ではないと思われます。

アーマーベストの特徴として…
・タクティカルベストとは違い抗弾プレートやソフトアーマーが挿入できる
・ボディアーマー単体と違い、パルステープ等でポーチが直接取り付けることができる
…という点で分類しております。

米軍を例にさせて頂きますと、TAC-V1がタクティカルベスト、OTVがアーマーベスト、PACAがボディアーマー、という具合になります。

GIGNでは以下のようなアーマーベストが使用されております。

1つは先述のベストと同じく、パルステープの縦幅が広く、放出品やレプリカは ほとんど見られません。
もう1つは通常のパルステープ幅で、色もネイビーと非常に珍しいですが、形状自体は酷似した品が存在しております。

2000年代前後からは、アーマーベストとタクティカルベストの併用例が多く、GIGN以外でも使用例が沢山あります。


入手は困難を極めますものの、極々稀に放出されることもあるそうで、運が良ければ夢ではなくなるかもしれません。

アーマーベストは、パルステープの幅が太いものや、RMVに似たもの、CIRASに似たもの等、数多く使用されております。

しかし2015年以降はOD色のものも多数確認され、結構グチャグチャになってきております(-"-;)

こちらはPSIGやPI2Gで使用されているアーマーベストです。

国家警察の特殊部隊も似た形状のものを使用しておりますが…
国家憲兵隊の方は、ネイビーブルー色のベストを使用している割合が少し高いように思えます。

余談ですが、代用・実用の双方に適したアーマーベストも存在しております。

大きなスロートアーマーが特徴的で、実際に抗弾・防弾性能がありますが、とても高額になること間違いなしの代物です。

こちらはMehler Law-Enforcement社のアーマーベストです。

ガッチリとした外観で、かつネイビーカラーという何とも良さげなボディアーマーですが…
入手困難なことは もちろんのこと、入手できても非常に高額となるでしょう。





3.サバイバルゲームで使用するには
上記のベストやボディアーマー、そして追加用のアーマー・プロテクターについて、サバイバルゲーム等で代用できそうな品々をまとめてみました。
ご参考にして頂ければ幸いです。

●PACA アーマー

とてもシンプルなボディアーマーです。
ベストとも併用しやすいアーマーで、レプリカも沢山あります。


●PT アーマー

こちらもシンプルなボディアーマーです。
後述のSEALベストと合わせて使用されていたもので、相性も良いです。


●Guarder社製 SEAL 2000

上記の「名称不明のベスト②」を再現する場合に、最適なタクティカルベストです。
Guarder社のものはパルステープになっており、昨今のMOLLE系ポーチを取り付けることが可能です。

2012年以前は国内でも少数が出回っていたようですが、最近は見かけることがありません。

本来は米軍特殊部隊の装備ですので、そちらの方で人気なのではないでしょうか。


●TACタイプ ベスト(ドローコードタイプ/ナイロンベルトタイプ)

実物・レプリカ共に数多くありますので、個人で気に入られたものや、予算に合わせて代用されると良いでしょう。

使用例の多いドローコードタイプがオススメではありますが、こちらのナイロンベルトタイプの方が安価です。

使用例や酷似している度合では、オールドスクールなスタイルがお好みの方はEagle社、最新寄りなスタイルがお好みの方はBlackhawk社がオススメかと思います。
フランスという部分に拘られる場合は、GK-Pro社も良いでしょう。


●Mil-Tec社製 タクティカルベスト

国内でもたまに販売されていまして、それ程高価でもありません。
形状が気に入った方は、探されてみてはいかがでしょうか。


●CIRAS

お馴染みのCIRASベストです。
レプリカも沢山ありますので、OD色を選択される場合でも お手軽なベストです。


●MSA Paraclete社製 RMV

MSA Paraclete社のベストです。
GIGNのみならず、RAIDやBRIの装備でも代用可能なベストといえます。
レプリカのベストに比べると価格が少々高めですが、国内でも流通しているベストです。


●Pntac社製 Force Recon Marinetime

Force Reconベストと呼ばれるベストは数多くありますが、こちらはPantac社のベストです。

プロテクターセットもラインナップされており、とても利便性が高いベストですが、個人輸入が主な入手方法となります。


●Matrix社製 MOLLE SDEU

エアソフト用のアーマーベストです。
肩部分がGIGNで使用されているものに似ており、かつプロテクターも付属しているという、お手軽なベストです。
余談ですが、国家警察の特殊部隊を描いた映画『RAID Dingue』でも、衣装的な位置付けで登場しております。
それ故か、フランスのエアソフターさんも しばしば使用されているようです。


●SDU

とてもガッシリとした印象のアーマーベストです。
パルステープ等を備えていないため、サバイバルゲームで使用される場合は、少し汎用性が低いかもしれません。


●OTV

米軍装備でお馴染みのOTVです。
プロテクターとフルセットで販売されていることが多いので、ガッチリした装備を組まれたい場合は良いベースになるかと思います。
プロテクターだけ拝借する、というのも良いでしょう。

IOTVもレプリカが確認されておりますが、こちらは国内であまり出回ることがありません。

OTVより更にガッチリしたイメージですね。


●Libra社製 追加アーマー各種

国内のLibra社から販売されている追加アーマーです。
手軽に重装のボディアーマーを整えたい方には、特にオススメです。


●Eagle社製 CIRAS用アーマー

海外ショップやeBay等で販売されている、Eagle社のCIRAS用追加アーマーのセットです。
CIRAS用ではありますが、構造自体は特殊ではないため、その他のベストでも一工夫して頂ければ取り付けられるかと思います。


●Pantac社製 Force Recon Vest用アーマー

上記のPantac社のベストに付属している、追加アーマーのセットです。
Eagle社のプロテクターと同じような感じです。





2015年以降、GIGNでは非常に多くのベスト・ボディアーマーが確認されるようになりましたので、代用には困らないかと思います。

実物のボディアーマーは、フルプレート状態ですと かなりの重量になります。
私自身は、ロシア軍の6B23-1を所有していた際、フルプレートで半日過ごしたことがありました。
翌日の肩こりが酷かったです(^-^;)

ですので、サバイバルゲームを前提とされる場合は、ヘルメットと同じくレプリカで十分かと思います。

ガッチリしたアーマーを組まれる際は、気付かずに「ゾンビ」になってしまう可能性もありますので、ゲーム中は普段より敏感になって頂ければ良いのではないかな、と思っております。

以上、『ベストとボディアーマーについて』でした。  

Posted by Lure at 16:12Comments(0)ベスト類

2012年04月04日

パッチについて

今回はパッチについてです。
たったのパッチ1枚だけですが、GIGN装備を考える上ではとても重要なものだと思っております。



GIGNのパッチは数種類存在していますが、中々流通していません。
米軍の部隊パッチは石を投げれば当たるくらい、むしろ向こうから飛んできそうなくらい目にしますが、GIGNは中々お目にかかれません。

GIGNでは、少なくとも3つのデザインのインシグニアパッチが使用されておりました。

左から、1974年創設当時のデザイン、1980年前後に登場したデザイン、そして2007年頃に登場したデザインです。
最近はPVCパッチ等の新しい種類も確認されております。





1.初代パッチ
一番初めに使用されていたパッチです。


未だに実物・レプリカ共に出回っているのを見たことがありません。





2.オールドスクールなパッチ
映画でも登場しておりました、オールドスクールなパッチです。

ブログを開設したのは2012年でありますが、開設にあたって画像等を探し始めた時は、こちらのパッチの割合が多かったです。
今では激減してしまいましたので、少し残念です。

フルカラーでシンボルマークを囲むように「Groupement D'Intervention Gendarmerie Nationale」の文字が縫われています。
フランス語で長ったらしい故に、ご存知でない方には「どこの部隊?」「これ何?」と言われてしまいます。

こちらはネイビーブルー版です。

アサルトスーツに縫い付けることが前提の色調です。
色調が抑えられ単色になっています。

こちらはOD版です。

使用例は上記の2つよりも遥かに少ないですが、CE迷彩との組み合わせは中々のものです。





3.現行のパッチ
次に「GIGN」の文字が入ったタイプです。

今では一番有名なデザインとなってしまったのではないでしょうか。
上の旧デザインと違って「GIGNだ!」と一発で分かるデザインです。

こちらはネイビーブルー版です。

どことなくシックですね。

こちらはOD版です。

CE迷彩等の迷彩衣料に合わせてデザインされたものです。

最後にタンカラー版です。

言うまでもなく、砂漠迷彩に合わせてデザインされております。





4.リフレクターパッチ
アメリカの「SWAT」や「FBI」等で見られる、大きな文字が入っているパッチです。

これといった特徴がないためか、インシグニアパッチよりも注目を浴びないパッチです。

とはいえ、『GENDARMERIE』等と共に販売されているお店もありますので、個人輸入が可能な場合は入手できるかと思います。
単純なデザイン故に、自作したりされても良いかもしれません。





5.四角形のパッチ
2015年以降から見られる、四角形のパッチです。


詳細は不明ですが、GIGNの文字が入った これまでにないデザインとなっております。

なおアフガニスタン派遣時には「STU GIGN」の文字が入ったパッチが使用されておりました。


こちらのパッチによる影響…かもしれませんね。





6.その他のパッチ
2015年以降からは、GIGNでも色々なパッチが装着されるようになりました。

中でもフランス国旗のパッチや血液型パッチが多く見られます。

中には、完全に隊員さんの好みであろうパッチも見られますね。

装備を忠実に再現するのも良いですが、好きなワッペンを装着しするのもサバイバルゲームの楽しみの一つといえるでしょう。





7.サバイバルゲームで使用するには
インシグニアパッチのいずれかを「左上腕部」に縫い付けることで、普通のBDUやアサルトスーツもGIGNっぽくなるのですが…
基本的な要素でありながら、長らく入手ルートが限られた状態でした。

そんな中、現行のパッチは国内でも入手可能な時代となりました。
現在、実物・レプリカの両方がbttc. さんから販売されております。

レプリカは実物を忠実に再現されており、GIGN好きな方には特にオススメの品だと思います。

一方で、旧デザインのパッチは相変わらず入手困難な状態です。
eBay等では、レプリカが頻繁に出品されておりましたが…最近は国内のヤフオク等でも見られるようになっております。

私がこれまで所持していたパッチは、全てeBayで購入したものでした。

安価な代行屋さんも複数存在しておりますので、個人輸入に抵抗がある方は、そちらを利用されると良いでしょう。

もちろん「何も装着していない」という事例も多くなっております。
パッチがどうもネックだと思われる方は、何も無しでも大丈夫かと思います(^-^;)





以上、『パッチについて』でした。
ではでは!  

Posted by Lure at 19:43Comments(2)服装・パッチ等

2012年04月04日

服装について:基本編

今回はGIGNの服装についてです。



GIGNの服は、他国の特殊部隊と同じく実に多種多様です。

これらの中でも、GIGNではCT(カウンターテロ、対テロ)装備が最も有名かと思います。

最も多く目にするイメージという感じですね。

一言に「GIGNの服装」と申しましても、いわゆる「アサルトスーツ」に限った場合でも、1980・19990年代~2010年以降の極最近まで、多くの種類が確認されております。
特殊部隊故に、バラバラの服装であることも しばしばです。

こちらでは、その中でも主要なものをご紹介させて頂いております。





1.アサルトスーツ(1970~1990年代)
GIGNの創設から間もない1970~1980年代は、国家憲兵隊(特に機動憲兵隊等)のものと ほぼ同じスーツが使用されていたようです。

フランス軍で広く使用されたジャンプスーツと よく似たデザインですが、ブルゾンとの併用も多く見られます。

1980年代には、2つのジッパーが特徴的なジャンプスーツが使用されるようになりました。

このスタイルのスーツは現在も あまり形を変えることなく、一般の国家憲兵隊で使用されております。





2.アサルトスーツ(1990年代~2000年代まで)
1990年代に登場したアサルトスーツで、現在のデザインを ほぼ確立したモデルといえます。

写真は書籍『Le GIGN en action』に掲載されているものです。

こちらは海外のコレクターさんが所有されている実物です。


写真からは、接着剤もしくはアイロン接着にてパッチを装着していたことが伺えます。
また下記のスーツが登場するまでの間にも、ポケットやジッパー、パッチの装着方法等、多少のマイナーチェンジがあったようです。

ご存知の通り、GIGNでは既に見られなくなってしまったモデルですが…

現在の機動憲兵隊やPSIG等を中心に使用されているアサルトスーツと、ポケットやジッパーの構成、色等が良く似ていることから…
これらの基礎・源流となったモデルとも考えられます。





3.アサルトスーツ(1990年代~現在)
2000年代から見られるようになった、写真や映画等でお馴染みのアサルトスーツです。

分かり易かったので、1/6フィギュアの画像で代用しております。

主な特徴として…
・SAS等のそれとは違い、フードがない
・両胸、両上腕部分にボタン付のポケットがある
・両肘、両膝部分に独特の形の『アコーディオンパッド』がある
・腰や肩の間接部分がジャバラのようになっている
…といった点が挙げられます。

エルボーパッド・ニーパッドは凹凸のあるものでして、他国の特殊部隊では見られない独特のものとなっております。
海外のサイトでは俗称として『アコーディオンパッド』等と呼ばれておりまして、「間接部を曲げた時、一枚のパッドより柔軟にフィットする」とのことです。

ジャバラのような関節部分も、柔軟な動きに適しているといえます。

また胸や上腕部分には、左右共にスナップボタン式のポケットを備えております。
パッチのすぐ下に位置しているので、何気なく目に入る点ですね。

最近ではベルクロ式のタイプも混在しておりますが、スナップボタン式もまだまだ現役です。

これらのアコーディオンパッド・ジャバラ部分ですが、双方とも年代やメーカーによって細かい違いが見られます。

主にパッドの幅や数、ジャバラ部分の大きさで見分けることが可能ですが、それなりの種類が存在していると思われます。

現在では、新しいモデル・古いモデルが混在しております。

上腕のポケットの形状で ある程度の判別が可能でして、従来通りのスナップボタン式とベルクロ式の他、ジッパー式やポケットの無いタイプ等、様々なスーツが確認できます。





4.アサルトスーツ(2015年~現在)
2015年の『パリ同時多発テロ事件』以降、いわゆるタクティカルメーカーの製品が確認されるようになりました。

写真は海外雑誌『RAIDS』より、既に相当数が着用されていることが分かりますね。

このスーツはドイツのWintex社等が製造しており、似たようなスーツもスウェーデンやフィンランド等のショップで確認できます。

膝のパッド部分は本体と異なる素材でできており、上腕部のポケットも これまでのGIGNのアサルトスーツとは違った位置になっております。





5.アサルトスーツ(黒色)
1990~2000年代まで、極短期間に使用されていたアサルトスーツです。

試験的に運用されていたのか、隊員が独自に使用していたのか、詳細は不明です。

上記の写真では紺色と黒色の区別がハッキリとしておりますが…

2000年代に使用されていたスーツは、太陽光の当たり方によっては濃紺ともいえる色合いになる等、少し微妙な色合いとなっております。





6.F1戦闘服/F2戦闘服/ジャンプスーツ
フランス軍のオリーブ色の戦闘服です。

1980年代から現在に至るまで、特に射撃訓練等の写真で着用例が見られます。


1970年代末期~1990年代初期までは、上下分割型のF1/F2戦闘服の割合が多かったようですが、1990年代後半以降はツナギ型のジャンプスーツが主流となっております。

対テロ装備での写真は少なめです。

映画『L' Assaut』や『L'Ordre et la Morale』の双方でも…


オリーブ色のスーツを着用した隊員の方々が登場しております。

特に『L'Ordre et la Morale』で扱われました1988年の『ウベア島事件』では、主役といえる装備になっております。


映画では登場しておりませんでしたが、実際の写真では少数のバイザー付きヘルメットと併用されているものも見られます。

他にオリーブ色のスーツが使用された例としましては、GSIGNとしての訓練時の写真があります。

肘や膝にはアコーディオンパッドは装備されておりません。

GSIGNについては『関連部隊』をご覧下さい。





7.迷彩服
どういった迷彩が使用されているのか、順番に見て参りましょう。

●CE迷彩


まずはフランス軍でお馴染みのCE迷彩です。

日本国内では「CE迷彩」と呼ばれておりますが、フランスでは「CEC(Camouflage Europe Centrale)」と呼ばれることもあります。

GIGNが使用するCE迷彩服は ほとんどが通常のアサルトスーツと同じ型で、肩や腰等の部分がジャバラ状となっております。

こちらはアフガニスタンへ派遣された際の写真です。

他のフランス特殊部隊に見られるUBAS(アンダーボディアーマーシャツ)を着用しております。

Arktis社の製品なら、他のフランス軍特殊部隊の装備と併用することも可能かと思います。

過去の空挺降下訓練等では、オリーブ色とCE迷彩が合わせて着用されていることもありました。

防寒を考慮しているのかもしれませんね。


●CE迷彩の亜種

Camopedia等で「CE迷彩の亜種」とされている迷彩です。

GIGNではPI2G創設と指導時に ほんの少しの着用例があったのみとなっております。


現在は主にPI2GやRAID等の国家憲兵隊・国家警察でも見られる迷彩です。


●ウッドランド迷彩

米軍でお馴染みのウッドランド迷彩です。

こちらはCE迷彩に比べて あまり一般的ではありません。


2015年頃には、ほとんど見られなくなってしまいました。


●その他の迷彩

その他の迷彩は、主に狙撃手によって使用されております。
米軍のウッドランド迷彩、ドイツ連邦軍のフレクターン迷彩、イギリス軍・オランダ軍のDPM迷彩等ですね。

狙撃手以外では、装備の上から迷彩服の上着のみを重ね着している、極端な例もあったりします。

上着スタイルは、2015年のテロ事件でも確認されておりました。





8.私服
私服は2014年前後から、主に要人警護任務とその訓練において確認されておりました。

また2015年以降からは、フリースやジーンズの着用も確認されました。

中には『Ice Breaker』等、メーカー品であることが確認できる写真もありますが…


基本的には他国の特殊部隊の私服と同じく、 ごちゃ混ぜです。

こちらは海外雑誌『RAIDS』から、トリポリでのGIGNの要人警護についてのページです。

「夏にフル装備はキツイ!」と思われる方やPMC装備がお好きな方にも、参考にして頂けそうです。

GIGN以外の特殊部隊にもいえることですが、メーカーやブランドに拘らない場合、私服装備は最も手軽かつ安価にできるかと思います。





以上、『服装について:基本編』でした。
サバイバルゲーム等での代用品につきましては、こちらの『服装について:実物と代用編』をご覧下さい。

ではでは~  

Posted by Lure at 00:14Comments(4)服装・パッチ等

2012年04月01日

GIGNって何?

はじめにGIGNことフランス国家憲兵隊治安介入部隊とは何なのか、紹介させて頂きます。



フランス国家憲兵隊治安介入部隊は、フランス国家憲兵隊の特殊部隊です。
フランス語;Groupement D'Intervention De La Gendarmerie Nationale
英語;National Gendarmerie Intervention Group

原語も日本語も長いです。
その長さ故に、通称『GIGN』と表記されます。
発音は「ジェイジェン」「ジェジェン」が原語に近いですが、「ジジン」と呼ばれることも多々あります。
またハリウッド映画やゲーム等の英語表記では、そのまま「ジー・アイ・ジー・エヌ」と呼ばれることが多いです。

モットーは“Servitas Vitae.”というもので、英語では“To Save Lives.”、日本語では“命を守るために”となります。
個人的にこの指針が大好きです。


創設のキッカケとなったのは1972年の『ミュンヘンオリンピック事件』で、当時のフランス内務省がパリのベルサイユ陸軍基地内に、また別の地域の機動憲兵隊の部隊内に『地域介入コマンド(Équipe Commando Régionale d’intervention:ECRI)』を設立しました。
当初はこの2つの部隊であったようですが、1976年に統合され、数年後の1983年にはベルサイユ・サトリー兵舎に移転されました。
2007年にはEPIGN(国家憲兵隊空挺介入中隊)と、GSIGN(国家憲兵特殊安全対策群)がGIGNへ統合され、現在は約380名の隊員を保有しているようです。
加えて2007~2012年頃にGSPR(国家憲兵隊大統領保安郡)も統合され、GIGNの部隊規模は非常に大きくなっております。

統合の一部には、2004年にロシアで起こった『ベスラン学校占拠事件』が念頭に置かれています。
フランスでは、同事件で見られた状況を“POM(Prise d'Otage Massive)”と呼ばれているそうで、直訳すると「大人数の人質を考慮する」というような内容になります。
このため「大規模な作戦行動ができるよう、共通の訓練を受けた約200名前後の隊員で構成する」という指針を打ち出し、それに沿って行われたもの・・・とされております。


GIGNの任務は、長らく対テロ作戦、対テロ対策、大規模な暴動・混乱の鎮圧、国家警察・国家憲兵隊では対処できない凶悪犯罪、そして要人の護送等が主となっておりました。
この基本的な任務は、現在は以下の様に振り分けられております。

●FI (la Force Intervention):介入部隊
 「ancien GIGN」、元々のGIGNの根幹である部隊です。

●FOR (la Force Observation Recherche):監視捜査部隊
 元々のEPIGNの捜索隊が根幹である部隊です。

●FSP (la Force Sécurité Protection):保安警護部隊
 元々のEPIGNの保安警護隊が根幹である部隊です。

● Le détachement GSPR:GSPR分遣隊
 フランス政府の要人警護部であるGSPRへ含まれる別働隊です。

また表舞台に立たないものの、他には以下の部・部隊が存在しております。

●EMOPS (l’état-major opérationnel):指揮・作戦参謀

●EMAS (l’état-major d'administration et de soutien):管理・支援部

●FAO (la Force Appui Opérationnel):作戦支援部隊

●FF (la Force Formation):訓練・養成部隊

任務の大きな区切りとしては、テロに関する介入部隊(元来のGIGNの任務)、テロ・犯罪に関する観察・偵察・調査等(旧EPIGNから)、要人警護や原子力発電所等の重要施設の警備(旧GSPRと旧EPGINから)といったかたちで、GIGNへ一まとめにされた感じです。


GIGN隊員の選抜試験は「100人近い志願者の中から、4~5人が最終候補として残る程度」だそうです。
志願者は国家憲兵隊で4年以上の勤務経験を持ち、なおかつ成績優秀であることが前提で、そこから更に選抜されるそうです。

予備審査は何と面接とのことで、毎年春に行われております。
この審査を通過してから、体力や精神力、技能などを見るための二次試験に進みます。
二次試験では、特殊部隊試験でお馴染みの持久走や競泳、狙撃技術、車両の運転技術、降下訓練等々・・・実に多種多様な内容となっております。
特徴的な試験としては、GIGNの格闘技インストラクターとの1対1での試合や、警察犬相手の試験といったものもあるようです。

GIGNは射撃の腕を重要視していることが有名で、ご存知の方も多いかと思います。
具体的には「ピストルでは25mから、ライフルでは200mから10回の射撃を行い、それぞれの得点で判断する」とのことです。
射撃の腕を求める理由は、一般的な特殊部隊とほぼ同じく犯罪者を正確に・迅速に無力化するためと思われます。
一方で、GIGNは犯罪者の逮捕を前提とすることが多いため、対象が即死しない部位を正確に狙い撃つ必要もあるそうです。
いずれにしても、高い射撃能力が求められていることがお分かり頂けるかと思います。

上記の二次試験は1週間以上かけて行われ、これに合格することでGIGNへの入隊が許可されます。
しかしその後も8ヶ月以上の実習期間を経ないと、一人前とは認められないそうです。


部隊の方針はモットーの通り人命尊重で、作戦時には念入りな情報収集を行い、人的損害を極力減らすため必ず説得や交渉を行います。
これで事態が進展しない場合のみ、武力介入となります。


単なる凶悪事件や単独テロには、国家警察の『RAID』とそれを主軸とする『FIPN』、そして『BRI』等が対処します。
それらでは対処が困難な場合にGIGNが出動する、という形式になります。
これは特殊部隊の始祖となった『GSG-9』に近いものですが、GIGNでは法的に「海外への派兵」と「現地での作戦行動」が認められており、その点で異なっております。
軍事作戦の場合は、陸海軍の特殊部隊と連携する場合もあります。
関連部隊につきましてはコチラをご覧頂ければと思います。

余談ですが、GIGNは他国の特殊部隊とも関係を築いているようです。
ドイツの『GSG-9』とは、1974年に指導を受けたことをキッカケに、現在まで対テロ作戦や技術に関する面で関係しております。
またGIGNの隊員がインターンシップの様な形式で、GSG-9を訪れることもあるようです。
オーストリアの『コブラ』及びベルギーの『CGSU(旧ESI)』とは、訓練等の面で関係しております。
1981年には米軍の『デルタフォース』と協力関係にあり、一時的に共通のメンバーが所属していたとされます。



以下は、GIGNが参加したとされる主な出来事の一覧です。
(情報に間違いが御座いました場合は、恐れ入りますが是非ともコメントにてご指摘頂ければ幸いです。)



●1974年5月
 フルーリー=メロジの刑務所で起きた暴動の鎮圧に介入。
●1976年2月
 ジブチ共和国バスハイジャック事件に対処し解決。
●1977年9月
 対ギャング作戦に参加、ハイジャック事件を解決。
●1979年11~12月
 メッカでのモスク占拠事件に介入。
●1981年5月
 ル・トゥケ・パリ・プラージュでのハイジャック事件に対処し解決。
●1982年4月
 シェルで武器大量保持者を逮捕。
●1987年
 刑務所で起きた暴動の鎮圧に介入。
●1988年2月
 バスクでIKの幹部を逮捕。
●1988年4~5月
 『ウベア島事件』に対処し解決。
●1994年12月
 『エールフランス8969便ハイジャック事件』に対処し解決。
 GIGNの活動で最も有名なものです。
●1995年9月〜10月
 『アザレ作戦(コモロ諸島解放)』に参加。
●2008年4月
 『タラティーヌ作戦』に参加。
 クルーズ客船「ル・ポナン」号で起きた、ソマリアの海賊による人質事件を解決。
●2010年頃~
 アフガニスタンへ派兵、政府要人警護と軍事作戦の双方に参加。
●2015年
 『シャルリー・エブド襲撃事件』と『パリ同時多発テロ事件』にて出動。

GIGNの公式な発表では、1974年から1985年までの間で 既に650以上の作戦に参加したとされています。



以上がGIGNについてになります。
最後まで読んで頂いた方、誠にありがとう御座います。

上記の内容および より詳しい事柄に関しましては、フランス国家憲兵隊のHPからWikipediaに至るまで、案外どこでも閲覧できる状態です。
詳しく書かれているのは やはりフランスのサイトですので、「もっと知りたい」と思われる方はそういったサイトを訪れてみて下さい!



・GIGN公式HP(フランス語)
http://www.gendarmerie.interieur.gouv.fr/gign

・GIGN-historique(フランス語)
http://www.gign-historique.com/

・GIGN.org(フランス語)
http://www.gign.org/gi/

ご参考になれば幸いです。
  
タグ :GIGN

Posted by Lure at 14:48Comments(0)◆GIGN…って何?

2012年04月01日

このブログについて

★このブログについて

はじめまして、Lure (ルアー)と申します。
大学時代に 映画の影響と興味本位からサバイバルゲームを始め、ミリタリーの世界へと足を踏み入れました。
多くの装備を収集したり、トイガンを揃えたりといった「コレクション」は行っておりませんので、大した知識はありません。

2012年4月1日から開設して以来、ブログ内の情報を更新しながらマイペースで続けております。
友人・知人からの影響が最も大きいため、いわゆる「世間での流行」には非常に疎いです。

以下、ブログで扱っている内容をご紹介致します。



1.GIGN カテゴリーについて

当ブログのメインカテゴリーです。

こちらでは、フランス国家憲兵隊治安介入部隊ことGIGNの武器・装備について、簡単にご紹介しております。
基本的に「サバイバルゲームで気軽にできる」装備として考えておりますので、代用品も幅広く取り入れております。

また昨今のGIGNの知名度向上につき、よりマイナーなフランス国家憲兵隊や国家警察の特殊部隊についても、少しだけ触れております。
多くの部隊がありますため、ブログでは「フランスLE(Law Enforcement:法務執行機関)」と まとめて書かせて頂いております。



2.Ура! カテゴリーについて

当ブログのサブカテゴリーです。

こちらでは、主にソ連・ロシア関連の装備品について、少しだけ取り扱っております。
最も友人の影響を受けているといえる、私的なカテゴリーになりつつあります。

現在、複数の友人に合わせて再編・整理中です。



このブログの柱のようなものとして…
「レプリカは~」「実物は~」「○○装備は~」等について、私自身の主観だけではなく、多様な価値観を大切にできればと思っております。
特にGIGNや その関連部隊の装備については、気楽に構えて頂ければ幸いです。

一方で、当ブログでのGIGNについての情報は、試験的な段階の武器や未確認の装備といった、明確でない事柄が非常に多いです。
私自身、生粋のミリタリーマニア・ガンマニアとはいえない凡人であり、「武器・兵器・装備」についての知識も非常に乏しいです。

あくまで一個人の試行錯誤で成り立っております。

間違い等が御座いましたら、お手数をおかけしますが 是非とも ご一報頂ければと思います。

ブログをご覧になっている方々へ、どうぞよろしくお願い致します。



★For Expats

Welcome to my blog.

My nickname is Lure.

This blog is introduce below:
1. GIGN and other special forces of French Law Enforcements.
2. Soviet / Russian Military

"GIGN" article is mainly about "How to make GIGN loadout for airsoft".
So not realistic.

"Russian / Soviet MVD" article is realistic, but not enough.
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This blog is not include Ideological matter.
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