< 2015年05>
S M T W T F S
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
アクセスカウンタ
Flag Counter

2015年05月10日

Ура!:SN-42を探して

久々にWW2ソ連関連のお話です。

実はこの1~2年、完全に放置していたわけではなく…
ずっとSN-42を探しておりました。



SN-42(СН-42)とは、第二次世界大戦でソ連軍が使用していたボディアーマーです。
材質・形状共に、ボディアーマーというよりは鎧に近いです。
Wikipediaにも簡単な解説がされておりますので、疑問に思われた方はコチラからお読みください。

それなりに有名な存在ですが、国内では全く需要がありません。

しかし海外でのリエナクターさんは、それなりの人数で身に着けていらっしゃいますので…
「レプリカが存在しているのでは」と、ずっと考えておりました。

中には自作されている強者な方もいらっしゃいますが…

仮に私が自作するとしても、ライオンボード的な何かになるでしょうね(笑)

一応なりと探しましたところ、レプリカと実物の双方を発見するに至りました。
まだまだ不十分な情報ではありますが、ご紹介させて頂きたく思います。



1.レプリカ
サバイバルゲームやヒストリカルイベントで利用できそうなレプリカ自体は、いくつか種類があるようですが…量的にはあまり見つけられておりません。

★Nestof レプリカ

eBay上で購入が可能で、価格も送料無料で約3万円と…日本で個人輸入される方には最もお手軽なレプリカです。
Nestofというお店については、eBay上での発送元はドイツとなっていることもありますが…
お店自体はポーランドにあるようで、ショップ自体のページもポーランド語だったりします。
こちらの記事を書いた2015年5月以前から販売されており、一時期は品切れになっておりましたが、翌年2016年の同時期には再入荷されておりました。
故に、ヨーロッパでは安定した供給源なのかもしれません。

★Землянка レプリカ

Землянка(Zemlyanka、ゼムリャンカ)は、ロシアのヴォロネジにあるお店で、2008年から開店されているようです。
価格は19,900₽、日本円で約3万7千~4万円以下です。
上記のNestofのレプリカとは一部の金具が全く異なるため、別物のレプリカと思われます。

★Bramit.ru レプリカ

Bramit.ruは、モスクワのパヴェレツカヤにあるお店で、実銃や狩猟用品等も販売されているようです。
価格は何と7,500₽で、日本円で約1万5千円以下です。
Paypalに対応されているようですので、日本への発送に対応している場合は、最も安価なレプリカとなり得ます。
一方でロシア語表記のみですので、少しだけ語学力が必要になるかもしれません。
上記のЗемлянкаのレプリカと同じ様な金具やベルトが確認できますが、全く同一の品であるのかは不明です。

★Peelu.cz レプリカ

チェコのお店ですが、残念ながら私自身 チェコ語を全く存じませんので、お店の位置等の詳細は不明です。
価格は6,650Kčですが…こちらも全く分かりません(笑)
ユーロでは約€275以下、アメリカドルでは約$335以下ですので、日本円で約3万8千円以下といったところでしょうか。

なお、お店のページではPZ-ZIF-20(ПЗ-ЗИФ-20)のレプリカも確認できます。

SN-42が登場するまでに使用されていたモデルです。
PZ-ZIF-20は しばしばSN-38と呼ばれておりまして、私自身も資料を目にするまで そう思っておりましたが、全く別のモデルでした。
価格は5,540Kčで…やっぱり分かりません(笑)
ユーロで約€230以下、アメリカドルで約$280以下、日本円で約3万2千円以下といったところでしょうか。

★Военный коллекционер レプリカ(現在は販売休止)

ロシアのサンクトペテルブルグにあるお店で、2003年から開店されているようです。
お店の名前は、英訳すると「Military Collection」という感じでしょうか…まんまですね。
2015年5月時点では、画像のSN-42が約10,500₽(日本円で約2万円)で販売されておりましたが、サイトがリニューアルされてからは消滅してしまいました。
一部の商品の販売は継続されているようで、カテゴリ欄も「項目は存在するが商品が何もない」という状態が多いため…
もしかすると、移行作業が遅れているだけなのかもしれません。

こちらは上記でも少しだけ登場しました、PZ-ZIF-20のレプリカです。

画像はイメージですが、過去にドイツの方から出品されていたことがありました。
価格は約6~9万円程度だったような…そんな覚えがありますが、記憶が怪しいです(^-^;)



2.実物
次に実物ですが、古いものの中には「実物と説明されているだけの品」が少なからず存在するようで、私の知識ではこの辺りを判別することはできません。
ですので、あくまでも参考程度にご覧頂ければと思います。

★よく見られるもの

画像は一例です。
eBay等をはじめ、オークションサイトで見かける代表的な物品は、大抵の場合 錆び錆びの状態です。
酷い場合は穴が開いていることもあります(^.^;)
倉庫や収蔵庫で眠っているのか、地面から掘り出されているのか…その辺りは分りません。
ただ、上記のレプリカ類はこういったものから制作されているようです。

★Frontvik Militaria での例(現在は品切れ)

アメリカのコレクターさんによる販売例です。
過去に約$1100(日本円で約12万円)で放出されておりましたが、いつの間にか売れてしまったようです。
画像の通り、明らかに腹部に穴が開いている個体でした。

★Славная эпоха での例

ロシアのアンティークショップでの、PZ-ZIF-20の販売例です。
価格は約25,000₽(日本円で約4万9千円)と、安いのか高いのか微妙な感じです。

★その他の例

画像のPZ-ZIF-20は、過去にスロバキアの方から出品されていたものです。
SN-42やPZ-ZIF-20は、体に接する面にコットン製のクッション素材が備わっているのですが…
こちらの例ではクッション材のみがレプリカとなっており、鉄製の部分は実物をレストアしたものという…セミスクラッチ品のようなものでした。
価格は$500(日本円で約5万7千円)と、丁度レプリカと実物の間のような価格だったようです。

SN-42の防弾性能はあまり良いものではありませんでしたが、当時の短機関銃 相手であれば ある程度の防護力を発揮したようです。

もちろんプロパガンダかもしれませんが、事実なのであれば凄いですね。

実物は錆や穴、破損、汚れ、憑き物等々…色々と大変そうです。
博物館等を除いて、きっと生涯お目にかかれることはないでしょう(._.)



3.SN-42の仲間たち
しばしばゲーム等で登場するSN-42ですが、他にも色々な鎧が存在しておりました。
★マークの欄 をクリックして頂くと、ソースのページをご覧頂けます。

★ロシア帝国時代

Чемерзиным(チェメルジン?)中佐が開発したとされる鎧です。
1905~1907年に いくつかの実射・防弾テストを行い、1908年2月には«Новое время(ノーヴァヤ ヴレーミャ)»という新聞でも報じられた、とのことです。
ロシア革命より10年も前の お話しですので、後のSNシリーズと関係があるのかは全くもって不明ですが、帝政時代の鎧の一つということで ご紹介させて頂きました。

★1938年以前

画像は、ヴェインブラート技師の胸甲(Броневой нагрудник И. М. Вейнблата)と呼ばれる鎧の1つです。
1930年代、ソヴィエト赤軍向けに色々な鎧が考案・開発されていたとのことで、同モデルは当時 最も注目されたそうです。

★SN-38(СН-38)

SNシリーズの初期のモデルです。
3つの鉄板から構成されるスタイルとなっておりますが、これが後述のPZ-ZIF-20と混同された原因なのかもしれません。

★SN-39(СН-39)

SN-42に見られる、2つの鉄板から構成されるスタイルを確立したモデルです。
一説には冬戦争にて実戦投入され、その多くは戦闘で失われたとありますが、真相は不明です。

★SN-40A(СН-40А)

SN-42の直前にあたるモデルです。
SN-42との違いは右肩のストラップくらいしか見られません。

★SN-46(СН-46)

大祖国戦争後に登場した、おそらくSNシリーズ最後のモデルです。
それまでの欠点・難点を考慮して開発されたようですが、残念ながら陽の目を浴びることはなかったようです。

★PZ-ZIF-20(ПЗ-ЗИФ-20)

レニングラード包囲戦中に生まれたとされる、SNシリーズとは全く異なるモデルです。
5つの鉄板がベスト状の上着に縫い付けられている、独特のスタイルとなっております。
ロシア本国のリエナクターの方々でも、「SN-38」と呼ばれることが非常に多いのですが、残念ながら これは間違いのようでして、私自身も長らく存じておりませんでした。
これは同モデルの情報が極端に少ないから…とのことで、開発者は不明な他、登場した年代も1943年初め頃ではないかと、今現在も調査・研究されているようです。
最も差し支えのない呼称としては「Leningrad pattern」等が挙げられますが、このまま普及していくかは不明です。





結論として、ヨーロッパでレプリカが存在しているのは確実である、ということが分かりました。
しかしながら、日本国内向けとしてはNestofのレプリカ一択と言えなくもない状態ですので、タイミングを逃すと入手困難になるかと思われます。
既に「ロット」がいくつか確認されておりますので、入手される時期によってはレプリカの仕様も異なってくるかもしれません。

私自身も、内務省装備でのアメーバ迷彩の併用を念頭に、真剣に購入を考えておりましたが…

未だに購入せず、という状態です。

3年も経って遂に決心し、購入に至ってしまいました。
装備の汎用性は非常に低いですが、グッとくる何かを感じた方には、購入して頂いても損はないかと思います(^-^)

ではでは~

  

Posted by Lure at 21:52Comments(0)РККА