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2018年04月07日

Ура!:SN-42 レプリカのレビュー

Наконец я купил !
今回は当ブログとしては珍しい、レビュー記事です。



SN-42(СН-42、Стальной Нагрудник-42)は、ソヴィエト赤軍が第二次世界大戦で使用していたボディアーマー(というより鎧)です。
お馴染みのWikipediaでも簡単な説明がされております。

約3年程前にレプリカを発見して以来、ずっと購入を見送っておりましたが…遂に導入する運びとなりました。



今回はポーランドのNestofのレプリカをレビューしつつ…
写真のみではありますが、ロシアのЗемлянкаのレプリカとの比較も、最後に少しだけ書かせて頂いております。

一部の写真はWarbook.infoより拝借させて頂いております。

また、Warspot.ruにて掲載されている『Стальная броня для красноармейца(赤軍兵士のための鋼鉄の鎧)』なる複数の記事から…
『массовый СН-42 и его конкуренты(多数のSN-42とその競合品)』
『закат эпохи нагрудников(鎧の時代の衰退)』
…を中心に、実物との関係を少しだけ見て参りたいと思います。

記事には、防弾性能を含む色々な点について、当時の試行錯誤や問題点が書かれております。

例えば『стальной нагрудник』は、今回は「鎧」とさせて頂いておりますが、直訳では「鋼鉄の胸当て」という意味になります。
Warspot.ruの記事②では…
Под огнем противника саперы действуют большей частью лежа или переползая, следовательно, они нуждаются в защите спины.
(敵の砲火の下では、兵士は ほとんどの場合 伏せているか匍匐しているため、背中を保護する必要がある。)

…と、実に「胸当て」らしい問題点もあったようです。

非常に興味深いのですが、文章ばかりになってしまいますので…
今回のレビューでは防弾性能等を全て割愛させて頂き、極一部のみ抜粋させて頂いております。

その他の記事にも、SN-42の前身ともいえるSN-38や、SN-46なる改良型までの軌跡も書かれております。
興味をお持ちの方は是非、合わせてご覧頂ければと思います。

一方で…恥ずかしながら、私の知識では記事の信憑性について明言することはできません。
あくまで一つの資料として、ご覧頂ければと思います。

なおNestofのSN-42の商品ページでは、これらの写真が掲載されておりますが…


実際に到着したレプリカは、フックの形状やストラップの仕様等、異なる点が多いです。
順番に見て参りましょう。



前面と背面です。

鉄部分はスチール製で、布部分はコットン製と思われます。
布部分の内部にはクッション材が入っております。
首回りの中身は綿と思われますが…体に接する部分は 曲げると「ワシャワシャ」というような独特の音がするため、スポンジの類と思われます。
Nestofのページでは、重量は3~4kg程とのことでした。

前面の細部です。

ご覧の通り、腹部辺りで上部と下部の2つに分割されております。

この分割のお陰で、体を屈めることが容易になっております。

6Б23-1等のプレート配置に通じる、ソ連・ロシアならではといえる点かもしれませんね(#^_^#)

全体的な仕上げは、非常に粗く感じられます。

塗料が溜まっている部分や、塗料が落ちている部分、既に錆が出ている部分に加え…

首のクッション部分には、赤い塗料が付着しております。

幸か不幸か、私は終末装備での利用も考えております(ウェザリング・エイジング前提でした)ので、ほぼ気にならないのですが…
「綺麗なレプリカ」を期待される方には、一定のリスクが伴うかと思います。

背面の細部です。

上部と下部は「2本のストラップで吊り下げる」という方式で繋がっております。
ストラップはコットン製ですが、「無理な力がかかれば ちぎれてしまうのでは…」と思えるような、少々心もとない感じです。

Warspot.ruの記事②では…
Полотняные лямки, прикрепляющие нижнюю часть, слабы.
(下部を付けるリネンストラップは脆い。)
Имеют место случаи отрыва и потери нижней части.
(下部が分離脱落したり、紛失する場合がある。)

…とありましたので、少々無理があるのかもしれません。

上部の胸辺りと、下部の一番上(正面からは見えない、上部と重なっている部分)には蝶番が備わっております。

これらを繋ぐと自立させることができるようになり、少しコンパクトにもなります。
ストラップが汚れているのは元からです。

この蝶番の部品も、いくつかバリエーションがあるようです。


Nestof社のレプリカも「実物からコピーしている」とありましたので、画像の下側の個体と同じように作られたのでは、と考えております。

自立状態です。


蝶番が少し緩めなため、鎧の正面へ向かって強く押すと、流石に倒れてしまいます。

Warspot.ruの記事①では…


自立状態を利用した伏射姿勢の写真や、盾として利用している写真等が見られます。

レプリカで実際に試してみましたものの…
SN-42を自立させての伏射は、サバイバルゲームでも実戦でも、不整地の場合は実用的でないと思います(おそらくSN-42が倒れてしまいます)。
セーフティでの休憩時や、自室での保管時は便利かと思います。
盾としての利用は、上下を繋ぐストラップ部分が輪っか状になっているため、そこに腕を通すことができます。
もちろん、サバイバルゲームでは何の意味もありません(ヒット扱いです)。

着用感としましては、体格の個人差もありますので、あくまでも私的な感想ですが…
・重量が最大でも4kg以下で、やや軽い
・背面がストラップのみのため、開放的である
・BB弾等の着弾が非常に分かり易い
…といったように、見た目程 悪くありません。

良く言えば「開放的」、悪く言えば「ゴソゴソする」「体に密着・フィットしない」という感じなのですが…
これは、SN-42が「銃弾を受ける前提で制作されているため」かもしれません。

Warspot.ruの記事①では…
Плотного прилегания к телу быть не должно.
(体にしっかりと密着させてはいけない。)

…とあり、ボディアーマー特有の「着弾時の衝撃」を念頭に置いているものと思われます。

また、実際にBB弾で射撃して頂いた際に思い浮かんだ点として、「跳弾」が挙げられます。

第二次大戦時の戦車では、いわゆる「ショットトラップ」という問題があったようですが…
SN-42の首回りの形状も、銃弾や破片が顎へ跳弾しないように…と考慮されているのかもしれません。

一方で…全く問題なし、というわけでもありません。

本来は右肩に繋ぐストラップが存在するのですが、Nestofのレプリカには付属しておりません。

Warspot.ruの記事①では…
Лямка правого плеча легко соскальзывает с поясной лямки и теряется.
(右肩のストラップが、腰のストラップから簡単に外れて失われてしまう。)
Из 30 нагрудников, использованных в полевых испытаниях, у 26 лямки были потеряны;
(野外での試験にて使用された30のうち、26のストラップが失われた。)

…とあり…
В финальной конструкции были максимально учтены пожелания войск.
(最終的に、これらの品々は軍の要望が可能な限り考慮された。)

…として、色々と改良されていたようですが、記事②(1943~1944年)では…
3. Крепление нагрудника к туловищу устроено неудобно, качество лямок и крючков низкое.
(鎧を体に装着するのは不便で、ストラップやフックの品質は低い。)

…とあり…結局のところ、着用感やストラップの脱落・紛失は問題であり続けたようです。

改良の有無に関わらず、ストラップを紛失した兵士は何らかの修繕をした可能性もありますが、もちろん これは憶測に過ぎません。

少なくとも、博物館等における実物(または実物とされているもの)には、ストラップの有無や種類にバラつきがあるようです。

ストラップ1つにレビューの文章を割いてしまっておりますが…それだけ厄介なのです。

レプリカの方は、右肩のストラップが無くても着用自体は可能でして、この場合は左肩と腰で保持することになります。

ただ、布部分のクッション材が写真の赤線辺りまでしか入っていないため…
テログレイカ(Телогре́йка、中綿入りの防寒着)等の類を着用しない限り、左肩に鉄板が食い込むという鬼のような仕様になっております。
野戦服の場合は、目立たないよう服の下に肩当てを導入する必要があるかもしれません。
今回のレプリカで唯一、個人的に残念な点でした(-"-;)



最後に、Землянкаのレプリカと少し比較させて頂きたいと思います。

Nestofのレプリカと異なる点を、順番に見て参りましょう。

1点目は、ストラップです。

Nestofのレプリカにはない、右肩のストラップが備わっておりますね。
ストラップ全体には波線状に、また横向きのストラップを通す箇所もX状に縫われております。

2点目は、布部分の厚みと面積です。

Nestofのレプリカに比べ厚みがあり、多少は着用感が良いと思われます。
下記にある肩部分も分厚いため、先述のような「肩への負担の対策」も不要と思われます。

3点目は、布部分を本体に留める金具です。

Nestofのレプリカはボルト留めでしたが、こちらは2又に折れて留める「鋲」のようなものとなっております。





ということで…長々とお送り致しましたが、お楽しみ頂けたでしょうか。

今回のSN-42のレプリカは…終末装備と、『Rainbow Six Siege』におけるFuzeのエリートスキン風装備にて利用する予定です。

この間に、第二次世界大戦時のソヴィエト赤軍の装備も 少しずつ知識を蓄えることができれば…と目論んでおります。

残念ながら現時点では、リエナクトのように しっかりと考証に基づいて装備を組むのは、私には まだまだ早いです。

例えば、兵科色等の存在は ほんの少しだけ存じておりますが…
「SN-42を着用している方は、そもそも歩兵なのか、工兵なのか」
「アメーバ迷彩の下に着ているであろう野戦服については、襟章または肩章の兵科色は何色なのか」
…等といったように、全く知らないことだらけです。

このような状態で再現を試みたとしても、著名なFPSである『Call of Duty:WW2』の装備…等の域を出ないかと思います。
そもそも、終末装備としてウェザリング・エイジング等の汚し塗装を行う前提ですので…具合によっては、第二次世界大戦時の装備を組むこと自体が難しいかもしれませんが…

それでも、せっかくの機会ですので…!
何も知らずに装備を使うよりは、知っている方が良いのは確かかなぁ…と思っております。

私自身が装備の再現をできなくとも、友人のSAS装備やRAID装備と同様に…
様々なことを調べて、色々なことを知る…というだけで、結構 楽しんでいたりしますが…(^-^;)

ではでは!
  

Posted by Lure at 21:30Comments(0)РККА