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2012年04月28日

GIGNの武器:リボルバー編

今回はGIGNならではの要素である、リボルバーを見て参りましょう。



◆マニューリン MR73
(フランス語:Manurhin MR73)



マニューリンMR73は、1973年にマニューリン社が開発したダブルアクション方式の回転式拳銃です。
MR73はマニューリン社がラインナップしていた製品ではなく、フランス警察の要請により開発・採用されたといわれております。
各部品を削り出し加工で製造しているため、仕上げと命中精度に定評がありますが、その分 高コスト・高価格のため、採用と配備はフランス警察およびフランス国家憲兵隊等に止まっております。

こちらは分解図です。

※銃の密造を促す資料では御座いません。

GIGNが使用する武器として非常に有名ですが、先述の通りGIGNだけが使用しているわけではありません。
例えばオーストリアの警察特殊部隊『Cobra(コブラ)』も、1990年代まで使用しておりました。
GIGNが有名になったのは、「GIGNという対テロ特殊部隊がリボルバーを主要装備としている」ことが、大きく影響したからではないでしょうか。

GIGNがMR73を採用した理由としては、やはり高い命中精度と、回転式拳銃特有の作動性によるものとされております。
.357マグナム弾の(当時の水準での)高い殺傷力も挙げられます。

この優れた性能から、GIGNでは8インチモデル及び10インチモデルにスコープとバイポッドを取り付け、狙撃に使用するまでに至っております。
以下、主なバリエーションをご紹介致します。

▼2.5インチモデル


▼4インチモデル


▼6インチモデル


▼8~10インチモデル

スコープも複数の種類が確認されております。

このスコープとバイポッドを取り付けたMR73は、「狙撃班程は遠く離れず、かつ突入班程は接近しない」という、微妙な間合いで使用されていたようです。

この微妙な間合いは、現在の国家憲兵隊や国家警察の特殊部隊における「マークスマン」の先駆けといえるのではないでしょうか。
実際、「狙撃班程は遠く離れず、かつ突入班程は接近しない」という間合いは、訓練におけるHK417のそれと ほぼ同一です。

残念ながら、MR73は開発・採用されてから約40年程が経過しており、また近年のモデルは低コスト化によって品質が若干 低下してしまったと言われております。

それ故か、GIGNでも2010~2014年以降は第一線から退きつつあります。
そのシンボル的存在から一応は使用され続けてはいるものの、対テロ装備として表舞台に立つことは非常に稀になっております。

一方で、RAID等のフランス国家警察の特殊部隊では…

最新装備になろうとも、マニューリン社のリボルバーは少数ながら使用されているようです。

◆トイガンについて
残念ながら、トイガンは存在しておりません。
エアガン、ガスガン、モデルガンの何れも存在しておりません。
有名とはいえ「知る人ぞ知る」銃であり、映画やゲームに登場することも少ないです。
市場での期待も薄いようですので、今後もモデルアップされることはないでしょう…(;_;)





◆スミス&ウェッソン M686
(英語:S&W M686)



S&W M686は、1980年にS&W社が開発した、ダブルアクション方式の回転式拳銃です。
M686はシルバーステンレスのモデルで、スチールモデルになるとM586となります。
現在のアメリカでは、コルト社の有名な「コルト・パイソン」の対抗製品という位置付けで、信頼性の高いリボルバーとして知られているそうです。
以下、主なバリエーションをご紹介致します。

▼2.5インチモデル


▼4インチモデル


▼6インチモデル


▼使用例

GIGNとされる写真は、今のところ1つだけ発見できております。
非常に少ないですが、使用されていたのは間違いないようです。

GIGNとの関係としましては、M686はステンレス製ということもあり 水陸両用作戦時を含む「銃が水に濡れる場合」に使用されていたようです。
高精度・高価格のMR73を濡らすわけにはいかないのか、もしくはMR73は濡れてしまうと作動性に問題をきたすのか、未だ明確な理由は判明しておりません。
国内・海外のウェブサイトおよび書籍には、文面のみではありますが高確率で登場しております。

◆トイガンについて
M686のトイガンは以下の通りです。

①マルシン社
ガスガン:4インチモデル、Xカートリッジシリーズ
モデルガン:4インチモデル/6インチモデル

②クラウン社
エアコッキングガン:4インチモデル/6インチモデル
ガスガン:4インチモデル/6インチモデル





◆GIGNといえばリボルバー!
映画『L' Assaut』や、著名なFPS『Rainbow Six SIege』から興味をお持ちになられた方には、「GIGNといえばリボルバー!」というイメージをお持ちの方が沢山いらっしゃるかと思います。
このステレオタイプなイメージは、上記以外の映画やゲームにも盛り込まれております。

洋画ファン・FPSファンである私自身の勝手な選り抜きとなりますが、年代順に少しだけご紹介させて頂きたく思います(^-^)

▼『Taxi (タクシー、1998年)』

リュック・ベッソン制作・脚本の有名なフランス映画です。
とあるシーンにて、GIGN隊員がマニューリン社のリボルバー(F1またはMR73)を手にしているシーンが見られます。
フランス映画、GIGN、リボルバーという3点が揃って登場したのは、同映画が初めてかもしれませんね。


▼『Who Dares Wins MOD (2006年)』

『Who Dares Wins MOD』は、著名なFPS『Battlefield 1942』用にリリースされた海外製MODの一つです。
1994年の『エールフランス8969便ハイジャック事件』をテーマとしたマップでは、サブウェポンとしてリボルバーが登場しておりました。
ロード画面では映画『The Rock (1996年)』の曲と合わせて、.357マグナム弾であろう弾薬も映し出されておりました(懐かしいです)。


▼『L' Assaut (フランス特殊部隊GIGN、2010年)』

お馴染み、1994年の『エールフランス8969便ハイジャック事件』をテーマとしたフランス映画です。
再三で申し訳ありませんが、私自身がGIGNに興味を持つキッカケとなった映画でして、私の中の「GIGNといえばリボルバー!」を確立した作品でもあります。
「GIGNのMR73祭り」と題しても過言ではないかと思います(笑)


▼『Modern Warfare 3 (2011年)』

著名なFPS『Call of Duty:Modern Warefare』シリーズの3作目、通称MW3です。
MWシリーズが全盛期であった当時、ブログでも記事を書かせて頂いておりました。
シングルプレイヤーにおけるGIGN所属のキャラクター『Sabre(セイバー)』が、極稀に.44Magnumを使用するそうですが…
残念ながら私自身、見たことがありません(-"-;)


▼『L'Ordre et la Morale (2011年)』

1988年の『ウベア島事件』をテーマとしたフランス映画です。
邦題は割愛させて頂きました(笑)
常に対テロ装備なイメージで固定されがちのGIGNとしては、「熱帯雨林でもリボルバー!」が見られる数少ない作品です。
映画ファン・FPSファンの方の中には、ベトナム戦争でのColt Pythonを連想される方もいらっしゃるのではないでしょうか。


▼『Rainbow Six Siege (2015年)』

お馴染み、通称R6Sです。
ゲームには『LFP586』という名称で、S&W社のM586(先述のM686のスチールモデル)が登場しております。
GIGN所属のMontagne、Twitch、Doc、Rookのオペレーター4名と、GIGNからCBRNへ選抜されたLionというオペレーター1名、計5名の全員が装備可能とのことです。
ゲーム内のクリップ映像では、M586が堂々と登場するシーンもあり…
「GIGNといえばリボルバー」というイメージの風化を防いで頂けたといえます(#^-^#)





◆サバイバルゲームで運用するには
「GIGN装備ならリボルバーを使用したい!」と思われる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

昨今のトイガン事情では、GIGN装備でリボルバーを使用する場合はM686となってしまいます。
「ステンレスシルバーはちょっと…」と思われる方は、M586で妥協して頂いても良いかもしれません。

サバイバルゲームでリボルバーをメインとして運用するのは、中々難しいです。
飛距離や有効射程 自体は大体同じといえますが、精度面では やはり東京マルイ製の電動ハンドガンやガスブローバックガンに分があります。
CQBにおいても、リボルバーはトリガーが少し重く火力が低いため、撃ち負けてしまうことも珍しくありません。

映画『L' Assaut』では、MR73を撃ち尽くした隊員がP228へ切替えて応戦するシーンが登場します。

リボルバーとオートハンドガンの双方を持ち合わせるスタイルは、サバイバルゲームでも 作動不良や弾切れ・ガス切れ時に有用です。
私自身、大学時代は「オートハンドガンの保険」として運用しておりましたが、実戦を経験する機会は少ないものの、精神的な「あと1挺あるから大丈夫」という効果はありました。

オートハンドガンを2挺持てば良いじゃない、なんて言ってはいけません(笑)

サバイバルゲームでの実用性はイマイチですが、パッチやバイザー付きヘルメット等と合わせるとGIGNらしさがより際立つ…そんなアイテムといえるでしょう。





以上、『GIGNの武器:リボルバー編』でした。
ではでは!  

Posted by Lure at 01:18Comments(6)武器